おはようございます、金曜日担当の尾添です。
7月30日、「介護保険最新情報Vol.1530」が出ました。
https://www.mhlw.go.jp/content/001730818.pdf
厚労省からの通知・通達で、チェックされている方も多いのでは。
今回のレポートには、消費者庁消費者安全調査委員会がまとめた「車椅子使用者を自動車で
送迎中の事故」に関する経過報告がありました。
日常的に行われている送迎業務において、痛ましい死亡事故が相次いでいる。。
取り上げてみたいと思います。
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■■ 車椅子送迎事故のリアル
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◆先述の報告書によると、2019年1月から2025年12月までの7年間で確認された「送迎中
の車椅子事故」は49件にのぼり、そのうち実に30人が死亡しています。
このうち34件(死亡24件)がデイサービスなどの「介護サービス送迎中」に発生していると
いう事実。
被害者の大半は70代や80歳以上の高齢者なのですが、ちょっとした衝撃や転落が致命傷に
直結しやすいという、高齢者(送迎)ならではのリスクが浮き彫りになっています。
◆事故原因を詳細に分析すると、決して特殊な環境下で起きたものではなく、どの施設でも
明日起こり得る「固定・装着手順の不備」に集中していることが分かります。
① 車椅子の固定不備(8件)
スロープ車やリフト車に乗車後「床面フックの止め忘れ」や「固定手順の不備」などがある
ケース。
これにより走行中のカーブや右折時の遠心力に耐えきれず、車椅子ごと利用者が転倒・転落
する大事故に繋がります。
② シートベルトの装着不備(9件)
単純なシートベルトの「装着忘れ」だけでなく、「ベルトを車椅子の肘掛け(アームレスト)
の上から通してしまった」ことによる死亡事故が多発しています。
◆どちらのケースも起こり得るヒヤリ・事故ですが、上記②のアームレストは意外な盲点で
はないでしょうか。
アームレストの上からベルトを締めると、利用者のお腹とベルトの間に隙間が生まれます。
この状態で急ブレーキを踏むと、利用者の体がその隙間から前方にすり抜けてしまい、車内
に転落し、最悪の場合には死亡に至るという非常に恐ろしいケース。
ちなみに正しいシートベルトの装着位置は、必ず「肘掛け(アームレスト)の下を通し、腰骨
の低い位置で身体に密着させる」です。
◆こうしたミスの根底には、個人の不注意だけでなく、現在の介護現場が抱える深刻な構造
的背景もあるのだと思います。
過密な送迎スケジュールとワンオペだったり、 ドライバい人材への教育不足だったり。
「事故はいつ何時でも起こり得る」という想定も、忙しさから意識が薄れ、対策が後手に回り
やすくなります。
◆この深刻な事態を受け、国も制度的な対策に乗り出しています。
2027年3月には対応車椅子のJIS規格が整備される見込みです。
また令和9年度(2027年度)からは、「事故情報報告システム」を通じた報告・分析体制が
が導入される予定です。
国による監視と安全要求が強まる中、各施設においても改めての対策が必要です。
具体的には
・送迎マニュアルの緊急見直し(チェックリストの作成など)
・安全研修の再実施(朝礼時の確認なども含め)
・テクノロジーの活用(車内見守りカメラや確認センサーの導入など)
など考えられます。
不幸な事故を起こさないために、急ぎ取り組みましょう。
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介護職員だけでなく、ドライバー不足も深刻化しつつあります。
「いつもの送迎だから大丈夫」という慣れが、最大の事故要因。
緊張感をもって予防対策を徹底しなければいけませんね。
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