[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2359]

事業を進める上で、大切な示唆が含まれているかもしれません(その3)。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「厚労省、介護事業所の”財務状況の見える化”を検討
財務諸表の公表を義務付ける案も」

果たしてどこまで実効性のある施策とすることが出来るか

・・・・?

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。

https://www.joint-kaigo.com/articles/2022-07-25-2.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■事業を進める上で、大切な示唆が含まれているかもしれません(その3)。
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●「高齢者向けの運動支援サービスを自費で始めようかと考えている」そんな話を伺う中
で思い出した、とある事業者様(A社)のエピソード。

●A社が同サービスを始めた目的は「既存ご利用者の願いをかなえる」この一点だけだった、
というところまでお伝えさせていただいた訳ですが、本日は昨日の話の続きとして「その3」
をご紹介させていただきたいと思います。以下、ご確認下さいませ(本日は少々長文です)。

●「要支援1や2、特に要支援1の方はADLが回復する見込は十分にあり、運動する機会を増
やすことが出来さえすれば、要支援認定から外れる可能性は高いし、かつ、ご利用者本人も
それを望んでいる場合が多い」日々、ご利用者と触れ合う中、A社代表であるB社長はそんな
想いを強く感じ取っていました。

●とはいえ、介護保険事業の枠組みの中では、要支援1の方に週2回、週3回、と回数多く来
ていただく事は経営的にも難しい、という問題が一方であることは、多くの方もご承知の通
りです。

●目の前のご利用者のニーズに何とか応えて差し上げたい。しかし、だからと言って経営的
に安直な判断をしてしまうと、後々、収拾がつかなくなってしまう可能性もあり、業績ダウ
ン等を引き起こす中、そのことがかえって将来的には職員や地域に迷惑をかけてしまうこと
につながることも十分に考えられる。何とかこの矛盾を解決出来ないか、、、、

●そこから生まれたのが、「保険サービスとは別で週に1回、既存ご利用者向けに保険外で
運動指導サービスを提供する」というアイデアでした。B社長はこのアイデアをもって、要
支援1のご利用者(Cさん)のところへ向かいます。

●「Cさん、前回お聞かせいただいた、「出来れば週にもう1回多く通いたい」というお話、
社内で色々検討してみたんですが、やはり経営的には対応が難しく、Cさんのご希望をその
まま叶えて差し上げることは難しい状況です、力不足で大変申し訳ありません」

●「ただ、我々としても、Cさんには絶対に元気になっていただきたい。その為に何が出来
るか?について色々考えたのですが、例えば週末、デイサービスが休みの日曜日に、保険外
で運動指導サービスを提供させていただく、という案は如何でしょうか?保険は活用出来ま
せんが、1回約3時間、3,000円程度いただければ我々も喜んで対応させていただきたいので
すが、、、」

●その話を聞いたCさんは「そんなの、行くに決まってるだろ。是非、お願いするよ」と即、
その場で返事。B社長は「ありがとうございます。では、せめて、保険活用時には提供させ
ていただいていますので、週末のご利用時にも送迎はやらせていただきます」こうして、先
ずは要支援1の方を中心とした「既存ご利用者のための介護保険外サービス」が始まったの
です・・・・

●・・・・さて、本日も一旦、ここで止めさせていただきます。関心をお持ちいただいた皆様は
是非、明日以降もお付き合いくださいませ^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は兵庫の裏六甲でリアルの打合せが1件。

午後は京都へ移動し、同じくリアルの打合せを1件行った後、

大阪へ戻りデスクワークです。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。