[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1805]

約6年も前のメルマガの内容を覚えていていただいて、感謝・感激です^^

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

先月末に成立した、今年度の補正予算。

その中に盛り込まれた

“介護現場への新たな支援策”

に対し、賛否両論の声が既に湧き上がってきている
ようですね(勿論、私の周りでも)。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。

http://www.joint-kaigo.com/articles/2020-05-19-2.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■約6年も前のメルマガの内容を覚えていていただいて、感謝・感激です^^
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●昨日のメルマガでご紹介させていただいた、慰労金の支給と共に職員全員に手渡された、
経営トップからの“お手紙”に関するエピソード。その後、東北地区の介護経営者様(A社
長)より、「いつだったか、オイルショックの時の経営者の話を思い出しました」と、とて
も驚き(!)のメッセージをいただく機会がありました。

●実は私も今回の“お手紙”のことを書きながら、A社長に思い出していただいたエピソー
ドを思い出していたのですが、調べてみると、その内容のメルマガを発刊させていただいた
のはなんと、2014年8月19日。約6年も前のメルマガの内容を覚えていただいていたこ
とに感謝・感激の想いを感じたと共に、

●あらためてその時のメルマガを自身で読み返す中、「この話、ひょっとすると更に“気付
き”を深めていただける方が今の読者様の中にもいらっしゃるかもしれない?」と感じ、本
日は是非、6年前のメルマガの抜粋を皆様にも共有させていただきたく思います。以下、
2014年のお盆休み時に見たNHKドラマビデオ“監査法人”の中での言葉から思い出した
内容についてです。

●お盆中にテレビドラマのDVD“監査法人”を見て、深く印象に残った言葉をご紹介させ
ていただきます。高度経済成長期の企業の成長を或る意味、牽引してきた代表者とも言える、
60代後半~70代(当時)の、監査法人の元理事長だった公認会計士(役者は橋爪功さん)
の言葉です。

●「バブルの崩壊が起こった1990年代後半、確かに意気消沈し、残念ながら、消滅してし
まった企業も沢山あった。しかし、一方では、“こんなの大したことない。だって、自分た
ちはもっと大きな苦難だった“オイルショック”を乗り越え、それどころか、その苦境をプ
ラスの力に変えて乗り切ってきたんだから”と自らを奮い立たせ、見事に立ち直った企業も
あったんだ」・・・・

●その言葉を聞き、“事業再生”の名のもとに徹底的なコストカットを再建中の経営陣に突
きつけ続け、その自らの仕事のありかたに疑問を感じ、悩んでいたある若手の会計士(役者
は塚本高史さん)は次のように尋ねます「オイルショックを乗り越えた日本の企業は、どん
な方法で乗り切ったのですか?やはり、リストラとか?」その質問を受けた元理事長役の橋
爪功さんは、目を丸く見開きながら、こんな言葉をおっしゃっていました。

●「確かに、リストラを敢行した企業もあった。でも、その一方で、私のクライアントの中
には、オイルショックで業績が急降下した時にも、社員の給与を下げなかった企業もいっぱ
いあったんだ。いや、むしろ、彼らは上げ続けたんだ」・・・・呆然として話を聞く若手会計士
に向けて、元理事長役の橋爪さんは更に話を続けます。

●「今の時代、不況や業績が厳しくなると、直ぐにリストラ、リストラ、と言って、人件費
を削減しようとする企業が殆どだと思う。その点が、今と昔とを比べると、明らかに違う気
がする。(その違いの根本は一体何なのですか?という質問に対し、)言うならば、企業トッ
プ、親分としての“心意気”かな(笑)。“俺も頑張るから、お前たちも頑張ってくれよ”そ
ういうことだったと思う」・・・・

●・・・・実は私、以前、熟年のある会計士の先生からも、自らの実体験談として、オイルショ
ック当時の、同じような話を聞いたことがあります。勿論、“リストラはダメだ”“昔のやり
方の方が正しい”とか、そんな短絡的な、表面上の話ではないですし、どっちが正しい、と
いう、二者択一のような“鉄の答”がある訳でもないと思います。

●大事なことは、数字上だけには表れない、目に見えない資産をどうとらえ、どう判断する
か、ということなのでしょう。だからこそ経営者や経営幹部、もしくは、経営者を横から支
える我々のような役割の人間は、数字を重視しつつも、目に見えない部分にもしっかり目を
凝らし、自らの目で判断し、信念と自信を持って、仕事に取り組まなければならないのだと
思います。

●・・・・さて、翻ってのご質問(自問自答)です。私たちは、日々の企業活動の中で、自信を
持って、いや、覚悟を持って、自らの判断に“OK”サインを出すことが出来ているでしょう
か?訪れるであろう未来に対し、短視眼的施策にばかり目が行っている、ということはあり
ませんでしょうか・・・・?

●少しでも心に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、Withコロナの時代
を見据えつつ、自社の経営の“これから”、そして、その視点からブレイクダウンされる形
としての“今、為すべきこと”について、腰を据えて考えてみていただいても悪くないかも
しれませんね^^

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

本日は朝一番に神戸へ移動し、

神戸の事業者様と打合せ。

その後、山口・下関の介護事業者様とのオンライン
ミーティングを経た後、

和歌山の法人様との対面打合せに臨みます。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。