[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1252]

リッツ・カールトンホテルとは異なる、でも、顧客の信頼が高まる某社の“価格哲学”。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

「団塊世代が75歳に入り始める2022年度までの2019~2021年度を
“基盤強化期間(仮称)”と位置づけ、持続可能な経済財政の基盤固め
を行うべき」

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国と地方の基礎的財政収支(PB)の黒字化を達成する時期をめぐり、

政府は

“2025年度”

に先送りする方向で最終調整に入ったようですね。

次回の法改正は、上記で言うところの

“基盤強化期間(仮称)”

の最終年度。

我々としてもこの情報を頭の片隅に残し、

“特にこの3年間で何を行っておくべきか”

真剣に考える必要があるかもしれませんね。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■リッツ・カールトンホテルとは異なる、でも、顧客の信頼が高まる某社の“価格哲学”。
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●一昨日、価格設定を行うにあたり、「根底として持つべき考え方」の一つの切り口として
ご紹介させていただいた、リッツ・カールトンホテル大阪の値上げ告知文。「サービス料を
13%→15%へと“2%”引き上げる」と共に、「さらなるサービス向上と価値をご提供して
まいる所存」と明示した事例をお伝えさせていただいたのですが、

●その後、メルマガをお読みいただいている北関東地区の介護経営者(A社長)と意見交換
を行う中、「リッツ・カールトンとは方向性が違うけど、“価格に対する哲学・ポリシーを鮮
明に打ち出すことで、顧客からの信頼・安心感を獲得する”という意味では、この会社も同じ
ですよね」という、とても分かりやすい事例をうかがう機会がありました。

●確かにリッツ・カールトンとは方向性が異なるものの、この事例の視点もとても重要だよ
なぁ、という想いのもと、本日のメルマガでは是非、そちらの内容を皆様に共有させていた
だきたく思います。

●IKEA(イケア)社の“オシャレな家具を安く売れる理由”についてです(同社の店舗にも
その“理由”が明快に示されていますが、この点についてとても分かりやすく解説してくれ
ているメルマガがありましたので、そちらから抜粋・転載させていただきますね。店舗経営
コンサルタントとして著名な佐藤昌司先生の解説です(文末にリンクを貼っておきます)。

●「イケアがターゲットとする層は“インテリアや家具のデザインはこだわるが、価格は安
さを求める人”です。今までの家具業界は、“デザイン性は無視して機能性を追求し価格は
低く抑える”と“デザインにこだわりがあり価格は高め”のどちらかに偏る二極化の傾向が
ありました」

●「イケアはその二極化に割って入ったといえます。デザイン性と低価格を両立させること
は容易ではありません。イケアは低価格を実現するために、販売員を極力配置しないように
しています。販売員を介さずに顧客は気に入った商品をショールームとは別にある倉庫か
らレジへ自分の手で持っていって清算します」

●「そして、自分の手で自宅に持って帰ります。商品は顧客自身で組み立てます。イケアは
こういった手間を厭わない人をターゲット顧客としています。本来販売員が行うことを顧
客にやってもらうことにより人件費を抑えることができます」

●「仕入れでは、取引先数を絞り込み、長期の契約を交わし、大量生産を実現することで仕
入れ価格を抑えることができています。低価格を実現していますが、かといってデザイン性
や機能性で妥協することはありません。美しいデザインで機能的な製品を手ごろな価格で
提供することがイケアの強みとなっています」・・・・
※抜粋元URLはこちら

http://www.mag2.com/p/news/226299

●さて、上記事例、皆様はどのように感じられましたでしょうか?高価格には高価格なりの、
低価格には低価格なりのポリシー(哲学)が存在するはずであり、そこにこそ企業の“らし
さ”が宿る(もしくは宿らせることが出来る)のだと思います。今後、自費サービスの展開
を検討されている方にとっては、頭の片隅に置いておいていただいたほうがいい情報かも
しれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は札幌市内で打合せ。

午後は旭川へ移動し、

打合せを行った後にとんぼ返りで札幌へ戻り、

夜は札幌市内で会食です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。