[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1215]

理念・価値観の異なる職員が入社してしまった時に起こしがちな“経営者の勘違い”。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

昨秋から法律整備された

“セーフティネット住宅”。

本住宅に関連して、我々が心に留めておいた方が
いいかもな、

と感じた記事に出会いました。

関心をお持ちの皆様は是非、下記をご確認下さいませ。

http://diamond.jp/articles/-/166716?page=2

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
■■
■■理念・価値観の異なる職員が入社してしまった時に起こしがちな“経営者の勘違い”。
■■
────────────────────────────────────────

●昨日まで3日間連続でお伝えさせていただいた、“組織の一体感醸成のために必要な要素
(経営理念編)”。既報の通り、本日より話題替えをしようと思いますが、そんな折、昨日の
メルマガをお読みいただいた九州地区の介護経営者(A理事長)からとある感想をいただき
ました。

●この感想、ひょっとすると本メルマガをお読みいただいている皆様にも何らかの“気付き”
をご提供出来るかもしれない?という想いのもと、本日のメルマガで是非、ご紹介させてい
ただきたく思います。あくまで私個人の視点ではありますが、理念・価値観の異なる職員が
入社してしまった時に起こしがちな“経営者の勘違い”についてです(過去のセミナーで幾
度かお伝えしている内容ですので、ご記憶に在る方はリマインド情報ということでご確認
下さいませ^^)(以下、A理事長からいただいた感想文より抜粋)。

●「昨日のメルマガに書かれていた「法律や信義則に反しない限り、どの考え方が“間違い”
だという権利は誰にもない」と言う文章を読み、以前、セミナーで原田さんから聞いた言葉
をあらためて思い出しました。セミナーで聞いたスタンスに納得し、日々の中で意識し始め
てから職員とのぶつかり方にもずいぶん変化が生まれてきたように感じています」・・・・ち
なみに私がセミナーでお伝えしていた“スタンス”とは下記の通りです(ポイントのみ要約
抜粋)

●「考え方や価値観が異なる職員と意見が衝突した折に、“君は間違っている”と言下に否
定してしまう経営者が多いですが、私(原田)はそれはどうなのだろう?と疑問に思うこと
があります」

●「人にはそれぞれ信じる道があり、それらが法律や信義則に反しない限り、“私と君との
考え方は違う”“うちが大切にしている考え方や価値観とは異なる”と言うことはできたと
しても、仮にも成人している大人の考え方について“君は間違っている”なんて言うことは
できないのじゃないか、もっとダイレクトに言ってしまうと、そんな言葉を用いる事自体、
傲慢なんじゃないか。私はそんな風に思うんです」

●「例示として適切かどうか分かりませんが、例えば宗教を例として考えてみても、どの宗
教が正しくて、どの宗教が間違い、だなんていう事は決して判定できるはずもありません
(法を逸脱する行動を取る団体は別ですが)。“自分のポリシーには合わない”とは言えるか
もしれないけれど、自らの考え・価値観と異なる団体を“間違い”と否定することは決して
できない(そのように言っている人も実際は多くいらっしゃいますし、だからこそ揉め事が
絶えないのでしょうが)」

●「私は職員との関係もそうあるべきだと思っています。“うちの会社はこういう理念・価
値観を掲げてサービス提供を行うことを社会に約束している。だから、うちの職員は皆、こ
の理念・価値観を実践しなければならない。その観点に立てば、君の考え方・価値観は我々
の会社のそれとは合致していないと思う”・・・・ほぼ全権を持っている経営者だからこそ“正
しい”“間違い”ではなく、そのようなニュートラルなスタンスを意識すべきなのではない
でしょうか」

●「そして、何度も何度も話し合った結果、どうしてもスタンスが合わない、というならば、
それこそお互いにとって離れた方がいい、という結論に至ることも当然あるかもしれませ
ん。でも、それらのプロセスをキチンと踏んでいれば“喧嘩別れ”になる事も少なくなる、
と、これは私自身の経験も含めてそう思います」

●「表現が難しいのですが、ニュアンス的にはロックバンドが“音楽性の違い”を理由にメ
ンバーが離脱するような、どちらかというとそんなイメージに近い別れ方になるのかもし
れませんね。いずれにせよ、当たり前の事ですが、」

●「経営者と職員、と言っても、人間としての上下関係があるはずもなく、あくまで組織上
の“機能分担”“役割分担”の違いが大きく、そこをキチンと切り分けて職員に接する事で、
相手の捉え方も変わってくる場合が多いように私は思います」・・・・

●さて、上記視点、皆様はどのように感じられたでしょうか?あくまで私の個人的視点であ
り、勿論いろいろ異なる考え方があって然るべきかと思いますが、少しでも心に引っ掛かり
を感じられた方は一度、自身の考えの中にエッセンスを取り込んでいただいてみてもいい
のかもしれません。ひょっとするとそこから何らかの“気付き”が膨らみだすこともあるか
もしれませんね^^

────────────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、福岡県博多市にて

“北九州地区ケアビジネス研究会”

を開催。

終了後、明日の仕事場である熊本へ向かいます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。