[ケアビジネスSHINKA論 Vol.993]

「マネジメント層に上がりたいと思う人財がなかなか出てこない」とお悩みの皆様へ

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

先日ご案内させていただきました通り、

2018年度法改正の行く末を決める

“介護給付費分科会”

が一昨日より本格始動しました。

早速、様々な資料が出てきていますので、

介護経営者・幹部の皆様は是非、ご確認下さいませ。

※第137回介護給付費分科会(平成29年4月26日
開催)の資料はこちら

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000163532.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点─────────────────────────────
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■■「マネジメント層に上がりたいと思う人財がなかなか出てこない」とお悩みの皆様へ
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●先日、近畿地区の介護経営者と人財育成について意見交換をさせていただいた折、「現場職員の中で、(リーダー等の)マネジメント層に上がりたいと思う人財がなかなか出てこなくて困っている」という、正に“介護現場あるある”の話をうかがいました。ホント、悩ましい問題だよなぁ、と共感しつつ、以前にとある介護事業者(A社)が取り組まれていた事例をふと思い出し、お伝えさせていただいたところ、「うちでも取り組んでいますが、あらためて考えてみると、そういう視点で見た事はなかったかもしれない。何だかちょっと新鮮です」という、とても嬉しい言葉をいただきました。今日は、その時にお伝えさせていただいた内容を皆様にもご紹介させていただきます。“バディ制度”についてです。

●ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、“バディ制度”とは、「ひとりの先輩社員がひとりの新入社員の教育担当としてあてがわれ、社内ルールをはじめ、職務指導などを行う」制度を指します。「メンター(指導者)制度」「エルダー(先輩)制度」等とも呼ばれますが、A社では“よりフラットな関係のイメージ”を大事にしたいと考え、敢えて“バディ(仲間)制度”と名付けていました。

●“バディ制度”は一般的には、「入社して間もない新入社員を支えることで、会社に定着してもらう」事に主眼を置いて推進している企業が多いような印象を受けます。が、A社はこの目的に加え、先輩社員に「“人と関わり、人を育成する”楽しさを感じてもらう」事にも相当の重きを置いていました。

●「そんなの、うちの会社でも同じだよ」「当たり前だよ」そんな風に思われる方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、その“目的”が異なれば、運用方法にも当然、違いが出てきます。A社では、今週中旬にも話題として挙げさせていただいた“今週の気付き”と同様の手法を使い、週に一度、新入社員から先輩バディ宛に“今週の気付き”を送ってもらい、先輩バディからのフィードバックを(先輩バディの)直属の上司は勿論、経営陣も確認しながら、時には社長自らも先輩バディの頑張りに対して評価・賞賛を直接送る等の行動を起こし、“大変な部分もあるかもしれないけれど、人の成長に携わるのは楽しいし、自らの成長にもつながる”という意識につながるよう、工夫をされているとのことです。

●「まだ始めたばかりですので、偉そうなことは言えませんが、でも、この事を継続していくことで、“人の成長に携わる”マネジメントという仕事に少しでも関心を持つ人を増やしていきたいと思っています」控えめな口調でお話されていたA社社長の言葉がとても印象的ですが、“継続は力なり”、適切なアクションを続けていけば、何らかの成果が必ず返ってくるのではないでしょうか。

●恐らく同様の悩みを抱えていらっしゃる経営者の方も多いのではないか?と思います。もしそうだとした場合、A社の取り組みを参考に、「自社ではどんな工夫が出来そうか?」一度、お考えになってみては如何でしょう?ひょっとするとそこに、新たなブレイクスルーが見えてくるかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、札幌市内にて打合せ。

その後、東京へ戻ります。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。