[ケアビジネスSHINKA論 Vol.992]

採用面接実施の際の注意点~リマインドも含めて~

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

“大阪府の調査を参考にしつつ、サ高住や住宅型
有料老人ホーム(以下、「両住宅」と表記)といっ
た高齢者向けの住まいを中心に、必要以上に在宅
サービスの提供がなされていないか、平成30年度
介護報酬改定に向けて実態調査を行った上で、給付
の適正化に向けた介護報酬上の対応を検討すべき”

昨日もお伝えさせていただいた、

“財政制度分科会(4月20日開催)”

において提示された論点の一つです。

「大阪府の調査って?」

と思い、確認したところ、

“大阪府下の両住宅における、区分限度支給額
に対する利用消化比率が著しく高い”

というデータがあがっていました。

例えば、要介護1の方に対しては、区分支給限度額に
対し、

“74.8%(大阪・サ高住)”

“82.4%(大阪・住宅型)”

もの消化率。

同じく要介護2の方に対しては、

“88.5%(大阪・サ高住)”

“92.5%(大阪・住宅型)”

という数字がデータとして挙がっています。
(確かに在宅利用者の消化率と比較すると著しく
高いですね)

これらのデータを踏まえ、

次期法改正においてはどのような議論が進む
のか。

特に居住系サービスを展開されている方は、

要注目かもしれませんね。

※あらためて、財政制度分科会(平成29年4月20日
開催)の資料はこちら

http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia290420.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■採用面接実施の際の注意点~リマインドも含めて~
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●一ヶ月ほど前でしたでしょうか、採用活動推進上の注意点として「RJP(=Realistic Job Preview。現実的職務予告(=実際の業務状況や職場環境をリアルに伝える)。)」の重要性についてご紹介させていただきましたが、東京大学 大学総合教育研究センター 准教授である中原淳先生が、分かりやすいデータを用いてその重要性をあらためてお伝えされている記事に出会いましたので、今日は、その内容の抜粋を皆様にお伝えさせていただきます。
「定着率の高い職場が「採用面接」でやっていることとは?」についてです(以下、記事より抜粋)

●現場の戦力になる前に辞めてしまうアルバイトの早期離職の話です。なぜ採用から1ヵ月も経たないうちに辞めてしまう人がいるのでしょうか?離職に至る理由は人さまざまですが、早期離職者に「辞めた理由」を尋ねてカテゴリ別にまとめて集計したところ、次のような結果が得られました。→「第1位:面接時の対応(スコア10.0)」「第2位:職場の雰囲気(同8.3)」「第3位:業務の忙しさ(同7.8)」「第4位:ベテランの態度の悪さ(同7.3)」「第5位:給与への不満(同6.6)」(以下、抜粋続く)

●いちばん多かったのはなんと「面接時の対応」です。入社後のことではなく、入社前に受けた印象が、早期離職の要因になっているわけですね。2位以降に続いている「雰囲気」「忙しさ」「人間関係」「条件」などへの不満はさもありなんという印象ですが、「面接時の対応」が1位に来ているのは、意外な感じがしませんか?面接で不満があったなら、内定を辞退すればいいはずです。にもかかわらず、入社しているというのはどういうことでしょうか?そもそも、面接時の対応にどんな不満を抱いているのでしょうか?この点を少し掘り下げてみたいと思います。(以下、抜粋続く)

●前述の疑問を考えるために、今度は入社1ヵ月未満で辞めたいと思った(しかし、実際には辞めなかった)人に、その理由を尋ねてみました。新人アルバイトはどんなことに不満を感じるのでしょうか?結果は次の通りでした。→「第1位:面接時の説明と仕事の量が違う(相関係数0.403)」「第2位:面接時の説明と仕事の内容が違う(同0.369)」「第3位:仕事中にほったらかしにされることがよくあった(同0.364)」「第4位:入社前のイメージよりも仕事の量が多かった(同0.327)」「第5位:入社前のイメージよりも、仕事に厳しい雰囲気の職場だった(同0.326)」・・・・(ランキングはまだ続きますが、一旦ここで止めますね。以下、抜粋続く)

●「面接時の説明と仕事の量が違う」(1位)、「面接時の説明と仕事の内容が違う」(2位)、「入社前のイメージよりも仕事の量が多かった」(4位)、「入社前のイメージよりも、仕事に厳しい雰囲気の職場だった」(5位)…これらの項目を見て、何かお気づきのことはありますか?そう、ギャップです。「忙しいこと」「厳しいこと」そのものが原因で辞めているというよりむしろ、実際に働きはじめる前に抱いていたイメージとのギャップが引き起こすリアリティ・ショックが、早期離職の要因になっているらしいのです。「面接のやり方がまずいと内定辞退につながる」という点はすでに確認したとおりですが、どうやら面接の影響範囲はそれだけではありません。面接がうまくいっていないと、リアリティ・ショックによる早期離職をも引き起こしかねないのです。。。。。(以上、抜粋終了)

●今、このタイミングにおいて、近々に「採用面接」を控えていらっしゃる経営者・幹部の方も、中にはいらっしゃるかと思います。もしその場合、一度、上記内容の“エッセンス”を少し含めてみては如何でしょう?ひょっとすると今までとは異なる成果、或いは面接者側として新たな“気付き”が得られるかもしれませんね。

※参照元URLはこちら(特に採用面接の実施が近い方はお目通し下さい。注意点等、更に深い内容が書かれています)

http://diamond.jp/articles/-/106561

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、札幌市近郊の町にて、

某社会福祉法人様と

“プロジェクト・第2フェーズ”

に関しての打合せを行います。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。