[ケアビジネスSHINKA論 Vol.720]

社員が自立・自律的に動き出す仕組みをどうつくるか?(その3)

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

一昨日の午後、

セミナーの為、羽田から鹿児島空港へ移動して
いたところ、

事故で鹿児島空港が突然閉鎖、という情報が
入り、

急きょ、宮崎空港に着陸することに。

「前日入りの段取りにしておいて良かった、、、」

「羽田に引き返さなくて良かった。。」

と思いながら、その後、陸路で鹿児島へ向かい
ました。

しかし、この機会(?)を利用し、

宮崎に住む学生時代の友人に早速の電話。

忙しい中、駆けつけてくれ、約20年ぶり
の再会を果たしました。

“人間万事、塞翁が馬”

という諺を思い出しつつ、何となく得した気分に
なれた、

そんな出来事でした^^

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────
■■
■■社員が自立・自律的に動き出す仕組みをどうつくるか?(その3)
■■
───────────────────────────────────

●昨日は、「ホロニック・マネジメント」の一貫としての「ライフプラン面談」活動についてご紹介させていただきました(早速、とある経営者様から実践に関するご質問もいただきました。やはり、出来る経営者の方は“ピン”と来たら行動が速いですね)。今日はこのお話の最後、「実践にあたっての注意事項」について、4点ほど共有させていただきます。

●(その1)この活動を、テクニカルに捉えてはいけない
この活動を、社員のモチベーションを上げたり、やる気を起こさせるための「手段」としてのみ捉えてはいけません。そのような気持ちで接してしまうと、いつの間にか社員の夢に迎合したり、重みが感じられない発言ばかりが飛び出すようになります。当たり前のことですが、会社には会社で実現したい「未来」があり、社員には社員で実現したい「未来」があります。この両者の軸をしっかりと持ちつつ、あくまで対等の立場で、同時に想いを実現する方法がないか?について、真剣に議論し、リンクするポイントを刷り合わせる、という姿勢が不可欠です。

●(その2)無理に面談の場で答を出そうとしない
たとえその場でリンクする妙案が出なくても、何も気にすることはありません。無理にその場で結論を出そうと思い、心にもないことや、実現が難しそうなことを軽い言葉で約束するよりは、「ごめん、今直ぐに思いつかないから、宿題にさせてくれないか」と言って、少し頭を冷やしてから考える、という方法もあります。前述の通り、この活動は、トップや幹部にとっても「真剣勝負」そのものです。「社員に残ってもらいたい」「出来ればうちの会社を通じて夢を実現してもらいたい」という気持ちを経営者が持つのは自然なことですが、でも、その一心だけで、その場で良いことを言ってしまうことだけは絶対に避けましょう(後々の信頼関係に大きなひびが入りかねませんので)。

●(その3)自分の夢が明確になっていない社員にはあまり詰めすぎない
社員の中には、まだ自分の夢を模索していたり、もしくは、もとから夢などを考えていない人もいるかもしれません(私の経験上、こういう方も沢山いらっしゃるかと思います)。そんな人たちに「あなたの夢は何だ?」と聞き続けると、相手は詰め寄られている気持ちになってストレスを感じたり、夢がもてていない自分に対して自己嫌悪を感じたり、もしくは反抗的な思いを持ったりしてしまいます。ですので、夢を持つことが出来ていない社員の方については、定期的に夢を探す手伝いをしてあげたり、もしくは、「うちの会社はこんな方向に進もうと思っているんだけどどう思う?ワクワクする?」などと話しながら、徐々に考えを刷り合わせていけばいいと思います。

●(その4)周囲に対する感謝の気持ちを常に喚起し続ける。
最後は、面談の際の注意点ではなく、面談後の組織を運営する上での注意点です。高いモチベーションを持った社員が増えてくることによって、組織は活力を持ち始めます。しかし、ともすれば、「自分は自分、他人は他人」という意識が強くなり、いつの間にか、組織全体のコミュニケーションが薄くなったり、放っておくと、ギスギスした空気が蔓延してしまう場合があります。このような事態を防ぐためには、 「組織は決して自分一人で回っているのではない」「今、私がこうして自分の目標に向かって頑張ることが出来ているのも、同僚や家族など、周囲の人のおかげによるところも大きい」というように、「周りに対する感謝の気持ち」を常に社員の心の中に喚起させるよう、経営者や幹部が社員に対して働きかけ続けることが重要です。社長自らが常に意識し、様々な手段を使い、幹部や社員一人ひとりに対して、恥ずかしがらずに感謝の気持ちを伝えていきましょう。そうすることにより、社員同士の間にも感謝の気持ちが芽生え始め、高いモチベーションを持った社員の集団が一つにまとまり、更に大きな力を生むことが出来るようになっていくものと思います。

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、熊本市内にてセミナー。

終了後、明日のセミナー開催地、

長崎へ移動すると共に、

夜は、今後のパートナーシップについて、

とある方と懇親含めた打合せを行います。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。