[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2377]

異業種ノウハウで“生産性向上”“現場活性化”を両立実現されたA部長の話(了)。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

厚生労働省は先月末の31日、

「転倒防止・腰痛予防対策の在り方に関する検討会
検討事項の中間整理(案)」

を公表したようですね。

現場に大きな影響を及ぼすかもしれない本テーマ、

関心をお持ちの皆様は下記をご確認下さいませ。

https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/000982033.pdf

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では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■異業種ノウハウで“生産性向上”“現場活性化”を両立実現されたA部長の話(了)。
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●「業務効率化」「生産性向上」に関する意見交換を行う中でふと思い出した、北日本地
区・某社A部長の話。

●わずか1年足らずの時間の中で、製造原価は30%も改善。スタッフの労働時間にも物理
的な余裕が生まれ、現場の雰囲気が明るくなり、その雰囲気が見学等訪れる方の心を掴み、
今ではサ高住、デイ共に大幅な稼働率の上昇。今期はようやく通期黒字が見えてきた、と
いうところまでお伝えさせていただきました。

●本日はこの話の締めとして、昨日の続きを是非、皆様にも共有させていただきたいと思
います。以下、ご確認下さいませ。

●続いてA部長は“数値の見える化”に留まらず、製造原価管理と共に現場の業務改善を促進
させるべく、以前、工場責任者時代に導入し、その意義や効果性を身をもって体験されて
いた「5S活動」を介護現場でも実践することを決断。

●ちなみに「5S活動」とは、“Seiri(整理=いらないものを捨てる)”“Seiton(整頓=決
められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておく”“Seisou(清掃
=常に掃除をして、職場を清潔に保つ)”“Seiketsu(清潔=整理・整頓・清掃を維持する)”、

●そして最後、“Shitsuke(躾=決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける)”の
5つの基本を徹底させ、その活動を見える化することで職場環境の美化や従業員のモラル
向上、業務の効率化等を実現させる手法のことで、他業界では数多く導入されています。

●「工場ほど精緻な活動ではなくても構わない。日常の中にその考え方が落とし込まれる
だけでも十分、大きな変化が起こる」と考え、自ら社内で“5S”研修を実施。その後、毎
月毎月、介護事業部門の各部署メンバーを一堂に集め、“5S”の実践成果を報告し合う時
間を取ったそうです。

●「始めは、“これが5S?”と首を傾げざるを得ないような質の報告も多かったです(苦
笑)し、何より、報告される量も少なかった。しかし、毎月それらを続け、改善点を話し
合い、動機づけを行い続けた結果、

●1年が経過した今では質・量共に格段に向上し、現在では工場顔負けの“これは凄い改
善アイデアだ”と感じられる事例も出てくるようになりました」毎月、“5S委員会”を継
続する事で積み上がった、各部署から出てきた5Sの実践報告をファイリングした分厚い
資料をめくりながら笑顔で語られるA部長の表情がとても印象に残っています・・・・

●・・・・さて、ここまでの内容、皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?少し
でも心に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、何か自社に具体的に応用
できることが無いか、しっかり考えてみていただいても有意義かもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番は神奈川・横浜にて物件視察兼打合せ。

午後は車を一旦羽田空港に置きに行き、

その足で名古屋へ入り、打合せが続きます。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。