[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1545]

雑感~現代の人事・人材マネジメントシステムの背景・成り立ちを考える~

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「歌って笑い飛ばして身近に 介護職員が介護ソング」

・・・・

このCD、私も1枚欲しいです^^

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認くださいませ。

https://www.asahi.com/articles/ASM674HXCM67OIPE00T.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■雑感〜現代の人事・人材マネジメントシステムの背景・成り立ちを考える〜
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●今週の初めと昨日のメルマガでご紹介させていただいた、「理念と経営」6月号掲載記事
からの抜粋内容。何度も引用してしまい大変恐縮なのですが^^、最後にもう一つ、とても
重要だなぁ、と私自身が最近特に感じていることを、異なる見地から説明をして下さってい
るくだりが本記事の中に含まれていました。

●“ケアビジネス研究会”の中では時折、話題に挙げるテーマの一つなのですが、本日は是非、
“問題提起”という意味で、その話題の概要を皆様にも共有させていただきたく思います。先
ずは下記の通り、本誌からの引用抜粋をご確認下さいませ。

●「もともとチームも会社も一つの“組織”ですが、“組織”とは英語で“organization”であり、
別の意味は“有機体(=生命的システム)”なのですね。しかし、20世紀のマネジメント論は、
その“生命的システム”を、あたかも“機械的システム”のように見なし、」

●「経営者やリーダーの意のままに動く“軍隊的組織”をめざしたのですね。しかし、現在の
高度知識社会においては、そうした古いマネジメント論は、すでに大きな壁に突き当たって
います。二一世紀は、社員やメンバーの自発性や合理性を重視し、現場から自然に秩序だっ
た行動が生まれてくる“創発的組織”が主流になっていきますね(以上、田坂広志先生の言葉
より抜粋)」・・・・

●最近よく“ケアビジネス研究会”で議論しているのは、「既存の人事システムや、人材マネ
ジメントシステムを根本、もしくはゼロベースから見つめ直す必要があるのではないか?」
ということ。そもそも今の我々が礎としている人事・人材マネジメントシステムは、その多
くが、歴史を辿れば“高度経済成長期”以降に形成されたものであることを認識されている方
も多いと思います。

●申し上げる必要もなく、高度経済成長期とは“右肩上がりの経済成長”と“豊富な生産年齢人
口母数”を誇っていた時期。少々語弊がある表現かもしれませんが、その頃は一定程度、普通
に&真面目に経営を行っていれば、企業はオーガニックに成長することが出来ていた時代なの
かもしれませんし、また、そのような時代背景だったからこそ、“日本式経営モデル”と世界中
から注目・賞賛を浴びた“終身雇用制度”も維持することが出来ていた訳です。

●しかしその後、バブルが崩壊し、日本式人事モデルの最大の特徴であり、強みでもあった
“終身雇用”の維持が難しくなる企業が増える中、(これまた語弊のある物言いですが)欧米型
人事・人材マネジメントの都合の良いところだけを切り取って自社に導入し、

●或る意味、テクニカルな側面から人件費を“変動費化”させようと試みた時期があった(それ
でも当時は、生産年齢人口の絶対数は相変わらず多かった)。この“終身雇用”と“欧米型の人事
・人材コンセプト”が未整理・混濁した状態で現在に引き継がれているのが、今、我々が生きて
いる“現在”なのではないかな、と私は認識しています(極めて雑駁な整理で恐縮ですが、分かり
やすくお伝えするために敢えて単純化させておりますこと、ご容赦ください)

●他方、翻って見てみると、今は“超少子高齢社会”かつ“右肩上がりの経済は見込めない”時代。
そんな、土台の環境が大きく変わっている中で、過去の人事・人材マネジメントの考え方を或
る意味、

●盲目的に“是”として捉えて人づくり・組織づくりを行おうとしているとするならば(或いは
根本から見直そうとせず、付け焼刃的に若干の修正を試みることに終始しているだけならば)、
「そりゃぁ、うまく機能するはずないよな」と誰もが気付く(或いは既に気付かれている)の
ではないでしょうか・・・・

●・・・・さて、上記視点、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?これからの時代に
見合った、そして自社のスタンスに見合った、“次代型の人事・人“財(≠材)”マネジメントシ
ステム”とは一体、どのようなものなのでしょう?

●既に答を見つけられている方は是非、その方向に邁進していただきたいと思いますが、もし
未だの場合には、一度、時間を取り、あらためて上記内容を背景に思考を深めてみていただい
ても悪くないかもしれませんね^^

※「理念と経営」6月号に関心をお持ちの皆様はこちらをご確認くださいませ。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は東京都心で打合せ。

午後は、

東日本地区の提携士業の先生方との勉強会です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。