[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1489]

「人づくり・組織づくり」投資が目指す“費用対効果”とは?

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

インスリン自己注射における介護職のサポート
について、

厚労省が見解を示していたようですね。
(見落としてました、、、、)

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認くださいませ。

https://www.mhlw.go.jp/shinsei_boshu/gray_zone/gray_zone.html
(3.活用実績の下から2番目です)

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

────────────────────────────────────────
■■
■■「人づくり・組織づくり」投資が目指す“費用対効果”とは?
■■
────────────────────────────────────────

●先日、私が講師を務めたセミナーにご参加いただいた、関西地区の介護経営者(A社長)
と今後の経営について意見交換させていただいた時の事。「至極当たり前のことであるに
も関わらず、あらためて言われて“ハッ”としました。早速、その方向での人づくり・組織
づくりを進めていこう、と、幹部と議論を始めています」という、とても嬉しいお話をう
かがう機会がありました。

●ちなみにA社長にご参加いただいたセミナーのタイトルは、「“成功”“チャレンジ”全国の
実践事例から見るこれからの“人財確保・定着”成功のポイントとは〜生き残りをかけて今、
介護経営者が着手すべきこと〜」というもの。A社長には、このセミナーの中のとある内容
にインパクトを感じていただけたようですが、

●ひょっとするとこの内容、セミナーを開催できていない地域の皆様にも少なからず“気付
き”“示唆”をご提供出来るかもしれない?という想いのもと、本日は是非、A社長に関心を
お持ちいただいた部分を切り取って皆様にも共有させていただきたく思います。“職員確保
を推進する上での、目指すべき会社像”及び“それらの構築投資に対する、目指すべき“費用
対効果””についてです。

●人財確保・定着に関する最近のセミナーの中で、私は“短期”“中長期”の両面から考察を加
えるようにしていますが、後者の“中長期”の視点の話の中で私はよく、次のような話をして
います「仮に、職員の数を今より“2倍”にしたいと思うなら、一体どのような方法が考えられ
るでしょうか?」

●勿論、そこには様々な考え方や方法論があろうかと思われますが、私がこの場で強調して
お伝えしているのは、こんな方法です「今の職員各々から一人づつ友人を紹介をしてもらえ
れば、人数は倍になります」「また、その紹介により入社した方に更に友人を一人、紹介し
てもらえたら、その全体数は3倍、4倍へと膨れ上がります」・・・・

●勿論、だからと言って職員に「友人を紹介しなさい!」と上から強制的な指示・命令を下
そうとすれば、そこには間違いなく、”反発”或いは”黙って無視”の空気しか生まれないでし
ょう。「職員からの紹介を増やしたい」というのはあくまで経営陣が目指す“期待成果”もっ
と言うと“経営陣の勝手な思惑”であって、それ自体を経営者・幹部が職員に押し付けても、
うまくいくはずがありません。

●でも、「職員からの紹介を増やしたい」という“期待成果”を求めたいのも、経営陣として
は至極当然な想い。では、その“期待成果”をつくりだすために、経営陣自らの手で出来るこ
ととは一体何なのか?それは即ち、「職員が紹介したくなるような会社づくり(組織づくり)
・仕組みづくりを進めること」に尽きるのではないでしょうか?

●「“ハード(建物)”には驚くほどお金を投資するのに、そのハードに命を吹き込む“ソフト
(人・組織)”に積極投資を行おうとする人は本当に少ない」沢山の介護経営者と出会う中で
の、私の率直な感覚です(勿論、十把一絡げに言える事でもなく、皆様はそうではないのかも
しれませんが)。

●他方、かと言って、そのようなスタンスになってしまう気持ちも分からなくはない気もし
ます。過去から様々な介護経営者の方にその理由をうかがってきましたが、その重要性は分
かっていながらも、

●「人づくり・組織づくりに積極投資を行うことによる“費用対効果”が見えづらい(=逆に
言えば、“ハード(建物)”への投資は、“介護報酬”というリターンが見えやすい)」という
のが最大の理由なのではないでしょうか(あとは時間確保の問題や助成金の功罪もあるかも
しれませんが)。

●しかし、今回のように、ソフト(人づくり・組織づくり)投資への費用対効果目標の一つ
を、既存職員からの“リファーラル採用”と設定すればどうでしょう?人づくり・組織づくり
の重要性の見え方が少し、変わってくるのではないでしょうか?・・・・(という話をしており、
セミナーではその上での具体的な方法案について、事例を交えながら考察・紹介していきま
した)

●・・・さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?「既存職員から
のリファーラル増加は、顧客のリピーターづくりに似ているかもしれない」少しでも心に引っ
掛かりを感じられた方は、一度、時間を取り、A社長同様、自社の未来に想いを馳せてみてい
ただいても悪くないかもしれませんね。

────────────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は大阪府内にて打合せ。

午後は、介護事業者の支援を日々、

懸命に行っていただいている専門士業の先生方との
勉強会です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。