[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1021]

高齢者の生きがいづくり=“はたらく”~高知県某地区の取り組み~

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

「通所介護の栄養改善加算の取得率は、全体のわずか
1.8%」ー

先週7日の介護給付費分科会で論点の一つとして挙がった
内容だそうです。

自立の支援には低栄養の予防が重要、という話の流れ
の中で、厚生労働省は、

「通所の利用者に対して、栄養改善の適切な取り組みが
行われていないのではないか」

と整理。

これらの指摘、次回法改正の一つの改善点として
挙がる可能性が高いかもしれません。

是非、関連する経営者の皆様は、頭に置いておかれる
ことをおススメする次第です。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■高齢者の生きがいづくり=“はたらく”~高知県某地区の取り組みより~
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●先週末、ニュートラルな時間の中、ネットニュースに目を通していたところ、高知県三原
村というところの、とある取り組みに関する記事に出会いました。介護事業とは遠からずの
内容であり、色々感じるところがあるかもしれないな、と思いつつ、今日は、皆様にこの記
事の内容を共有させていただきます。“高知県三原村の農業法人が地元の高齢者を雇用しシ
シトウ出荷”という記事についてです(以下、記事より抜粋)

●「高知県幡多郡三原村下長谷の農業法人三原やまびこ(岩井清代表理事)が、地元の高齢
者らを雇用したシシトウのハウス栽培を2017年春スタートさせた。都合の良い時間に高齢
者らが出勤して収穫やパック詰めを行い、出来高払いで賃金を受け取る仕組みで、新たな生
きがいづくりとしても注目を集めている。」(以下、抜粋続く)

●「法人には50~70代の男女22人が登録。勤務時間に関係なく、収穫1キロ200円、パ
ック詰め一つ20円の単価で労賃を支払う。5月中旬から本格的に収穫が始まり、毎日7~
10人が午前5時半ごろから昼すぎまで作業している。」(以下、抜粋続く)

●「6月上旬の朝。午前6時、ラジオが流れるハウス内では女性7人が畝の間に分け入り、
7センチほどに育ったシシトウを黙々と、手際よく収穫。9時すぎからは、隣接する作業場
で談笑しながらのパック詰めが続く。平均して毎日50~60キロをJA高知はた三原支所に
出荷している。」(以下、抜粋続く)

●「ほぼ毎日参加している近くの熊谷昭子さん(70)は「田植えが一段落して空いた時に来
ている。ノルマがなくて気楽で、手を使うので脳にも良さそう。みんなといろいろ話をしな
がら作業して賃金ももらえて、うれしいちや」と楽しんでいる。」(以下、抜粋続く)

●「収穫は年内いっぱい行い、10万パック、1千万円の売り上げを目指す。栽培経験があ
り、肥育管理や事務をこなす岩井代表理事は「シシトウは安定して長期間収穫できるのでリ
スクが少ない。愉快で楽しく過ごせる場所にして、小遣いも手に入れてもらえばいい。赤字
にならない運営をして地域福祉に貢献したい」と意気込む。」(以上、抜粋終了)・・・・

※抜粋元URL

http://www.kochinews.co.jp/article/10487

●さて、如何でしたでしょうか?“健康寿命”という言葉の発展ワードとして、今後、“貢
献寿命”という言葉に大きな注目が集まる中、介護事業者にとっても、“高齢者にはたらく
場を提供する”というコンセプトは、非常に重要なものなのかもしれません。サービス提供
の協力者になっていただく。或いは、ご利用者に“はたらく”場を提供する。自社で何か応
用できるところはないか?一度、真剣に考えてみてもいいかもしれませんね。

※「ご利用者に“はたらく”場を提供する」というコンセプトを検討したいとお考えの方は、
以下の資料が参考になるかもしれません。ご関心をお持ちの方は是非、お目通し下さいませ。

http://www.wam.go.jp/gyoseiShiryou-files/resources/c3e8a654-a246-4243-bd52-4fdecc686df8/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E4%BF%9D%E9%99%BA%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%83%85%E5%A0%B1vol.191.pdf

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都心で打合せ&デスクワークが
続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。