[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2735]

盲目的

みなさん、おはようございます。
金曜日のメルマガ担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

明日開催する全国ケアビジネス研究会にあわせて東京入りし、今日(28日)はデジタル庁と
の意見交換会に参加しました。
ちょうどデジ田(デジタル田園都市国家構想)プロジェクト事業で1年間にわたる某自治体
への支援を終えたところ。
どの自治体でもDXがキーワードとなっており、全国で様々な企業を誘致してプロジェクト
が取り組まれています。
私自身の経験だけでなく、多くの企業や自治体と情報交換話することで、その可能性ととも
に難しさを改めて感じました。
その難しさの一つは「行政の縦割りの弊害」だと再認識。

それでは本日のメルマガです。
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■■盲目的
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◆みなさん『6人の盲人と象』という話を聞いたことがあるでしょうか。
マーケティングの世界で使われる、インドの寓話がもととなった話です。
最近は表現に問題があるのか、目や耳にする機会は減りました。
どのような話なのかというと。。

◆ある日、6人の盲人が象を触ってその正体を突き止めようとします。
象の鼻に触った一人目の盲人は「象とはヘビのようなものだ」と言います。
象の耳に触った二人目の盲人は「象とはうちわのようなものだ」と言います。
象の足に触った三人目の盲人は「象とは木の幹のようなものだ」と言います。
象の胴体に触った四人目の盲人は「象とは壁のようなものだ」と言います。
象のしっぽに触った五人目の盲人は「象とは紐のようなものだ」と言います。
そして象の牙に触った六人目の盲人は「象とは槍のようなものだ」と言います。
それから盲人たちは長い間、話し合います。
みんな自分が正しいと言い続けた結果、話は全くまとまりません。
・・・といった話です。

◆私たちは物事の一部だけを知って、あたかも全てを理解したと思い込みがちです。
そして、他社の意見を受け入れようとせず、自分の意見を主張し続けます。
その結果は言うまでもありません。

◆この問題を解決するために何が求められるでしょうか。
・盲目的にならず、様々な角度から物事を捉えるよう意識する。
・誰かがリーダーシップを発揮し、要点をチームに全体共有する。
全社は個人として、また後者はチームとして求められることです。

◆冒頭「行政の縦割りの・・・」なんて書きましたが、この問題は私たちの身近にも存在します。
組織内だけでなく営業においても同様であり、お客様に正しく理解してもらうことは成績に
も直結します。

◆問題の本質を理解して解決に取り組めているのかどうか。
他社や環境に感じる課題は、結局は自分自身に矢印が向くものですね。
あらゆる機会が気づきの、そして学びの場です。

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さぁ本日(29日)は全国ケアビジネス研究会が開催されます。
今回は大きく2つのテーマで、スピーカーを迎えて情報提供を行います。
キーワードを一言で言えば「制度」と「グローバル」。
多面的な視点から、きっと多くの気づきや学びが得られることと思います。
参加される方、どうぞお楽しみに!
またこのメルマガでも、私たちなりの受け止めや学びについて共有できればと思います。

今週もお疲れ様でした。
ステキな週末をお過ごしください!