[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1101]

職員のせい?それとも、、、?

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

「混合介護」の実行を検討するための
有識者会議が、

今月中に発足となるようですね。

議論の取りまとめは今年度末になるとのこと。

事業者の経営を左右しかねない重要な情報として、

私自身もしっかりウォッチしていきたいと思います。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■職員のせい?それとも、、、?
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●先日、東日本某地区の介護経営者(A社長)と介護経営・組織づくりについて意見交換さ
せていただいた折、「介護業界には意識の低い職員があまりにも多すぎる」という、誠に正
直な(苦笑)意見をうかがうことがありました。

●上場大企業出身であるが故に殊更そのような感覚を覚えるのかもしれないが、と枕詞をつ
けておられた上での発言でしたが、私自身の過去の拙い経験も振り返りつつ、そのストレス
たるや相当なものなのだろうなぁ、と共感する一方、

●どうも社長の言葉の節々から滲み出る言外のメッセージ(=問題は内(社内)ではなく外
(職員)にある)に違和感を覚え、更に不愉快にさせるかもしれない危険を敢えて冒しつつ、
でも是非再考してみていただきたい、との想いから、とある本に書かれていた内容の概要を
引用しながら私見をお伝えさせていただきました。

●その後、しばらく黙れ込んだA社長は眉間にしわをつくり、目をつぶって腕組みをしな
がら低い声で、次のように呟かれました「・・・・一理あるな、確かに」。

●今日は是非、その際にお伝えした内容の触り部分を皆様にも共有させていただきたく、本
日のメルマガでご紹介させていただきたく思います。以前も抜粋引用させていただいた、
「世界で一番大切にしたい会社」からの一節についてです(当日は本に書かれていた趣旨の
概略をお伝えしましたが、より分かりやすくお伝えしたく、本の中から該当部分の文章をそ
のまま抜粋引用させていただきます)。

●「残念なことに、人々の賃金労働に対する個人的な思い入れは今日、とてつもなく弱い。
目的のない仕事に意味を見出せず、本来高いはずの能力が生かされていない。従業員たちの
心は互いにバラバラで、仕事に対する関心も低下していく。」(以降、抜粋続く)

●「ギャラップ社は毎年従業員向けの会社への愛着心調査を実施しており、賃金労働へのエ
ンゲージメントの水準が過去10年間で驚くほど低下したことを発見した。2010年には、
仕事に愛着を(または心情的につながりがあると)感じている従業員の割合はわずか28%
だった。およそ52%は無関心で、19%は敵意を抱いていた。これは、人材の能力が、ほと
んど悲劇的と言えるほど無駄遣いされている実態を示している。」(以降、抜粋続く)

●「やる気があり、情熱的で、責任感にあふれた従業員と、ただ給料をもらうために職場に
来ている従業員との間では、会社の業績に与える影響は天と地ほどの違いがあるし、個人的
な幸福感にもむろん大きな隔たりがある。ただし悪いのは「怠け者でやる気のない」労働者
ではない。従業員が会社の価値ある仕事に貢献することで意味や目的や幸福感を見つけら
れるような目的意識の高い職場を提供していない会社のほうだ。」(以上、抜粋終了)・・・・・

●さて、先ずは上記抜粋文について、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?疑
問や、或いは“反論”も中にはある方もいらっしゃるかもしれません。どちらにしても、少
しでも心が動いた方は一度時間を取り、理解や思考を深めてみても悪くないかもしれませ
んね。

※ちなみにA社長が「一理あるな」とおっしゃったのは、「悪いのは会社の方」という本抜
粋に対してではなく、上記を基に私と意見交換させていただいた際にお伝えした内容につ
いてでした。その意見交換の内容は、月曜日のメルマガであらためてお伝えさせていただき
たく思いますが、その前工程として是非、皆様の中で深めてみて下さいませ^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都心において年に一度のイベント、

“C-MAS全国大会”

が開催されます。
(顧問である私は締めの挨拶を担当させていただきます)

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。