[ケアビジネスSHINKA論 Vol.788]

現場で展開される“地域活動”の話を聞いて、気付きをいただきました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

机の前に座り、出張中に感じた気付きやヒントの
メモを眺めていると、

また新たな発想や視点に気付かされる時があります。

“活動する時間”

“活動を深掘りする時間”、

やはり、両方のバランスが大事ですね。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■現場で展開される“地域活動”の話を聞いて、気付きをいただきました。
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●規模の大小・有名無名を問わず、「この人の視点は面白い」という方に直撃取材させていただく“先進事例インタビュー”。今月末発送分にてご提供させていただいた、株式会社Trape 鎌田大啓社長(以下、鎌田さん)のインタビューには、数多くの介護事業所が注目している“地域活動”について、今まで鎌田さんが実践されてきたことを踏まえ、様々な示唆やヒントが詰まっています。

●一つの事例として、私が「ハハァ、なるほど!」と思わず唸ってしまったのは、地域のお祭で展開した、鎌田さんの活動。当時、鎌田さんが勤めておられた法人は、彼が入社する以前より地域の祭りに協賛してきたらしいのですが、鎌田さんが責任者として新たに着任し、地域の方と触れ合い始めた時の、地域の方からの一言に衝撃を受けたそうです。

●「あんた、そんなん、地域貢献でもなんでもないわ!(by関西弁)」その言葉に鎌田さんは思わず呆気にとられたそうです。そんな鎌田さんを無視して、地域の方の言葉は続きます。「お金だけ払って、それ以外は何もせえへんなんて、あんたら、ちょっと頭が高いんとちゃう?(by関西弁)」如何にも関西人らしい、直球の発言ですが、とても的を得た発言だと思いませんか?その方が何を言いたかったのか。私は次のように理解しました。「勿論、協賛自体が嬉しくない訳ではない。が、そこには法人としての心が見えない。本当に地域と信頼関係を結びたかったらそんな形式的な事ではなく、自分達ならではの行動で、地域の方と一緒の時を過ごし、汗を流し、一体化していく気持ちが必要なんじゃないか」と。それを理解した鎌田さんは何をしたのか。ここに、彼の発想の柔軟さがあります。

●その話にて気付きを得た鎌田さんは、“リハデイ”という自らの特長を活かし、「この場限り。介護のプロが一回50円でマッサージします(※)」というコーナーをお祭りの広場で設置した、ということでした。お祭りに来られた地域の方々は、お祭り始まって以来の彼らの初めての試みに興味津々。同時にその場で“介護相談会”のようなものが始まったり等、正に“地域の皆様との(温度を伴った)つながり”がそこから更に強まっていったそうです(勿論、それらが結果として“営業活動”となったことは言うまでもありません^^)。

(※)細かな話で恐縮ですが、念のため。資格が無い場合、あん摩、マッサージ、指圧の各手技(なでる・押す・揉む・叩くあらゆる行為)を用いての“業”は、金銭の授受に関わらず、禁止とされています。ここで言うところの業とは、“金銭の授受に係わらず、不特定多数の人に対して反復継続する意志をもって行うこと”という意味合いであり、“お祭りの場限りの、お祭りに参加された地域の方限定のサービス”“反復継続する意志はない”という性質のものであった(=業にはあたらない)、とご理解いただければ幸いです。

●多くの方々が口にする“地域貢献”“地域連携”。でも、それって、一体どういうことなんでしょう?今後、益々重要になってくるであろう“地域とのつながり”。是非、一度、このような実践事例を聞きながら、幹部の皆様と共に考えてみてもいいかもしれませんね。

※鎌田さんのインタビューを含め、全国の様々な取り組みの情報を得て、今後の展開のヒントにしたい、とお考えの方は、是非、弊社サービス“科学的介護経営CD/DVDシリーズ”をご検討下さい。お申込の段階で“6月末分から送って下さい”と仰っていただければ、鎌田社長のインタビュー分からご覧いただく事も可能です。

http://carebp.com/landing/kaigo-series/

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日も、都心でデスクワーク&打合せが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。