[ケアビジネスSHINKA論 Vol.751]

学習塾企業の事例を見て、介護経営者と確認し合ったこと。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

ようやく(?)ゴールデンウィークが終わり
ましたね。

私はと言えば、先週もご報告の通り、

睡眠確保、家族とのリフレッシュ、

デスクワーク、読書、思考深化等、

充実した時間を過ごすことが出来ました。

休み明けの最初の週、

今週も出会う人、携わる出来事、全てに対し、

前のめりで頑張ってまいります。

皆様、今週も宜しくお付き合い下さいませ。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■学習塾企業の事例を見て、介護経営者と確認し合ったこと。
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●先日、首都圏地区の介護経営者と、学習塾業界を参考に意見交換を行う機会がありました。「塾って、自社の価値を市場で創出するために、様々工夫を凝らしてしますよね」という話です。そんな中、先月の日経MJに載っていた「株式会社スタディラボ(東京・豊島)」の話題を振ったところ、「参考になりますね。。。。」との言葉をいただきました。今日は、この時のお話を皆様にも共有させていただきたいと思います。

●ホームページを見ると様々、独特なサービスを提供されている(株)スタディラボですが、今回、その中の一つとして紙面に取り上げられていたのが、小学生から中学生までを対象にした会員制の難関受験専門塾“elio(エリオ)”。入塾を希望する場合、先ずは子供の保護者と1カ月かけて面談し、教育方針が合えば入塾できる、という仕組だそうです(この段階でも、他の塾に比べると十分異彩を放っていますよね)。

●講師は、学生のアルバイト講師などは一切おらず、経験豊富な「プロ」のみ。私立・国立の難関中学受験対策として少人数定員の受験教科指導に加え、ロボットを教材として思考力を伸ばすプログラムや、将来なりたい職業を見据えたキャリア教育などを提供。2020年度の受験改革(=従来の“知識偏重型”大学入試センター試験に代わり、“思考力や表現力を測る”新テストへ移行する)を見据え、従来型の塾では不安に感じる保護者らの需要を意識した動き、と捉える事が出来るでしょう。

●そして、最後に受講料。驚くなかれ(?)、なんと、“年間150万円”前後だそうです(一般感覚からすると、かなり高額ですよね)。ただ、子供の未来のために、いい教育環境を提供出来るのであれば、、、と前向きに考える親御さんも当然いらっしゃる訳で、その方々にとっては、とても価値ある「投資」として映るのだろう、ということも、容易に予測がつくところです。

●我々はこの話から、何を学ぶことが出来るでしょうか?前回の十勝バス同様、様々な観点・切り口があろうかと思いますが、今回、我々が意見交換の中で焦点をあてたのは、「価格が顧客に与えるメッセージ性」という視点でした。

●益々需要が高まる“保険外サービス(前回のメルマガでこの言葉に対する違和感を伝えましたが、今日も敢えて使います)”含め、今後、多様な価値を提供していこうとお考えの経営者の方もいらっしゃるかと思います。そんな折、多くの事業者様と話をしていて、もっとも注意しなければならない要素の一つかもしれないな、と思うのは、「価格設定」に対するスタンスです。

●介護保険を生業の中心としてきた我々は、あらかじめ公定価格が存在するが故に、この、他業界の経営者が最も悩むであろう、自社の姿勢や決意がそこに滲み出るであろう「価格設定」について悩む必要はほぼありませんでした。また、それが長らく当たり前になっていたが為に、「正当な価値を提供して正当な対価をいただく」という、ビジネスとして至極当然な行為に対して心理的に怯(ひる)んだり、時には「絶対額」だけを見て罪悪感を持ったり、という感覚に陥ってしまっている方も少なくないように思います。

●一方、忘れてはならない事実もあります。それは、顧客は、「価値」と「価格」の一貫性に自信や自負を持っている企業を信頼する、という原理原則です。

●また、視点や話の次元は変わりますが、「顧客」ではなく「我々(事業者)」を主語で考えた場合においても、売上規模がさほど大きくない中小零細企業が「(価値に対する)低価格」戦略を採ることは、セオリーから考えても「NG」となる確率が高いことはご承知の通りです(薄利多売というビジネスモデルは、一般的には資本力のある大企業だからこそ有効に機能させることが出来る戦略ですものね)。

●皆様はこの視点、どのようにお感じになりますでしょうか?私と意見交換した前述の経営者は、「価値あるサービスを構築し、それに見合った価格を堂々と提示する」「そのプロセスの中で、社員の意識変革を促進する」意思決定をされました。この経営者様と同様、もし、この部分についてモヤモヤした感覚をお感じになられている方は、一度、自らの潜在意識と対話する時間を取ってみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、日中は都心で打合せ。

午後から、今週の仕事の中心場である関西へ
向かい、

夕方からの打合せ@大阪に臨みます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。