[ケアビジネスSHINKA論 Vol.750]

大手家電量販店が介護市場へ。その動きとは。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の鈴木です。

今週もよろしくお願い致します。

今週は黄金週間という方もいれば、

それどころではないという方もいらっしゃること
でしょう。

私自身は、このまとまった時間でなかなか出来て
いなかった整理整頓をしています。

ただ、まだまだ無駄なものも多く、

もっと棄てるべきものを整理しシンプルにしない
とダメだなと感じています。

これはしばらく続きそうです。

では、メルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■大手家電量販店が介護市場へ。その動きとは。
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●ヤマダ電機は、4月18日の取締役会において、6月29日に開催予定の定時株主総会に定款の一部変更を付議することを決議したと発表しました。同社によれば、事業規模の拡大と事業内容の多様化に備えるため定款の一部に事業目的の追加、所要の変更を行うもの、とあります。そのなかに、新設として介護保険法に基づく訪問介護や通所介護、特定福祉用具の販売が加えられています。

●その他新しい定款には、カタログによる通信販売、金銭貸借の媒介・保証・集金・支払いの代行、有価証券の投資運用等、クレジットカードの取扱業務や結婚相談、冠婚葬祭などの情報提供や仲介・斡旋などが盛り込まれています。まさに事業内容の多様化ということなのでしょうが、訪問介護、通所介護事業と冠婚葬祭や結婚相談という事業が並んでいることにその内容の広さが伺えます。

●これまでもこのメルマガでは多くの新規参入事例を紹介してきましたが、ここへきて更なるスピード感で様々な業界から介護業界への参入が続くことを実感します。ヤマダ電機さんが、今後どう具体的に介護事業に絡んでくるのかは注視したいところでありますが、参入側としてはこれまでの強みを生かし

「これまでの得意な事業(本業)」×「介護事業」

という展開にはなるのでしょう。この「介護事業」に「冠婚葬祭」「結婚相談」等と絡むこともがあるのかもしれません。

●さて、既存の介護事業者にとってもこの構図は無関係ではありません。つまり、

「介護事業」×「他の要因」

という整理から事業多様化への展開を模索するという視点です。

●他の業界から「介護事業」への新規参入が増えることで、業界全体のサービスレベルは向上することでしょう。ただし、すべての新規参入事業者が事業としてうまくいくかどうかは別問題です。今日現在、何と言っても現場レベルで一番ノウハウを持っているのは既存の事業者です。善きにつけ悪しきにつけ、既存事業者は、経験という潜在的な大きな資産を持っています。(ただし、それをどれだけ認識しているかどうかは別です。当事者にとってはそれが当たり前になっているため案外とその資産としての価値を認識していないケー
スが多いと感じます。)その強みを生かして。何をかけて(×)いくのか。実は、このような整理を現在某所で行っています。

参考
http://www.yamada-denki.jp/topics/download.t.pdf/1050

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

又、ご意見等もお聞かせ下さい。
今朝はお付き合いいただき、ありがとうございました。