[ケアビジネスSHINKA論 Vol.698]

フィジビリティスタディの重要性。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

先週は、奈良→仙台→奈良→東京、と、

移動が多い週でした。

今週も、福岡→宇都宮→東京の移動です。

真面目で一生懸命な介護事業者様との新たな出会い
を楽しみに、

今週も頑張ってまいります^^

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■フィジビリティスタディの重要性。
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●先日、池袋のプラネタリウム「満天」の事例をご紹介させていただいたところ、とある西日本地区の介護経営者様から次のようなご質問をいただきました。「一気に全体コンセプトを変えてしまうのはリスクも高いので、先ずは、週に1回、とか、2回とかから新しいコンセプトを導入してみる、という考え方でも問題ないでしょうか?」

●結論から申し上げますと、「はい、問題ありません」、と言いますか、先ずは、仰せの考え方で進める方が、事業としては適切だと思います。

●新しい試みを始める際は先ず、実現可能性や発生リスクを検証するための「テスト導入」というプロセスを踏むことが何より重要です。その上で、検証結果を基に、新しいアイデアの有効性、導入可否を判断する。このアプローチは、一般的には「フィジビリティスタディ」と呼ばれており、多くの企業で導入されている手法です(以下、FSと略します)。

●例えば、某地区のデイサービスでは以前、1日のご利用者比率で女性が圧倒的に多いという現状の中、男性がなかなか馴染みづらそうにしている様子を見て、「男性だけの日をつくってはどうか?」と発想しました。男性が喜びそうな企画を考え、それらをもとに先ずは地域のケアマネに相談したところ、「そういうデイがあれば、何人かご紹介したい方がいる」との好感触(=第一弾のFS)。そこで、先ずは週に1回、「男性デー」を設けたところ、これが噂を呼んで、3ヵ月もしない間に一日の定員に達してしまいました(=第二弾のFS)。その後、問い合わせが止まらない状態を踏まえ、もう1日増やすことをテストしてみましたが(=第三弾のFS)、その日は結局、3ヵ月が経過しても定員の7割程度にしか達せず、目標としていた8割には手が届きませんでした。結果として、男性デーは「週に1回」という経営判断に。残念ながらこの事業所、一昨年に諸事情があり閉鎖してしまったのですが、最後まで「男性デー」は続けておられたようです。

●新たな取り組みには、「大きな可能性」と「見えないリスク」が常に付きまといます。現在の環境下、様々なチャレンジをお考えになっている経営者・幹部の方々も多いと思いますが(特に私のメルマガを継続してお読みいただいている方々はチャレンジ精神が旺盛なので^^)、是非、“一気呵成に進める”のではなく、頭の中をクールダウンさせた上で、“刻んで考える””刻んで進める”ことを意識してみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番に東京・恵比寿の某所にて
打合せ。

その後、池袋での打ち合わせを経て、

大宮(埼玉県)で行われる、とあるイベントに
参加します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。