[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1541]

「同じ経営者としてよく分かる」けど、英断が必要な時なのかもしれません。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「今後5年で、農福連携等に取り組む主体を
新たに3,000創出する」

・・・・

先週4日に開催された

“農福連携推進会議”

で示されたビジョンです。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認くださいませ。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/nousui/noufuku_suishin_kaigi/dai2/gijisidai.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■「同じ経営者としてよく分かる」けど、英断が必要な時なのかもしれません。
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●先日、関西某地区の介護経営者(A社長)と意見交換させていただいた時の事。とあるテ
ーマに話題が及ぶ中、A社長の悩みをうかがいつつ、「非常に判断が難しいけれど、このタ
イミングこそ、経営者としての決断・英断が大切な局面だよなぁ」とつくづく共感する機会
がありました(同じような経験を幾度もしてきた、同じ“経営者”という立場にある私として)。

●A社長と意見交換をさせていただいたこのテーマ・話、ひょっとすると本メルマガにお付
き合いいただいている皆様の中にも何らかの“気付き”をご提供できるかもしれない?という
想いのもと、本日は是非、その内容の一部を皆様にも共有させていただきたいと思います。
事業における“撤退”の意思決定についてです。

● “自分の下した意思決定を正しいと信じる” ・・・・経営者にとって不可欠な素養です。自ら意
思決定したことを強く信じ、ただひたすら・一心不乱に考動に邁進する、、、経営者にとって
間違いなく重要なスタンスなのかもしれませんが、

●その一方で、一定期間事業を継続する中に於いて、期待していた成果が出なければ(或いは
少なくとも、期待成果につながる芽が見えてこないようであれば)、場合によっては自分自身
のそもそもの意思決定にまで遡ってゼロベースで検証を行い、状況によっては“事業撤退”とい
う“真逆の意思決定”をしなければならないことも当然ながら出てくるでしょう。

●“存続”か“撤退”か、、、法人によっては、例えば一定程度(多いのは1年〜3年前後でしょう
か)の期間を区切り、「当初の事業計画より〇割売上が下回ったら撤退」「累積赤字が〇〇円
に達した段階で事業終了」というルールを設け、感情を排除する形で意思決定を行うことを組
織のルールとして決めている法人も存在しています。

●しかし、多くの場合はそのようなルールが明文化されていない場合が多く、最終的には経営
者の“腹”一つで決まる、という法人が圧倒的に多い中、自らの意思決定の間違い(或いは自社
の組織能力の読み間違い)を中々自認出来ず、結果、ズルズルと行ってしまい、下手をすると
赤字の累積や人財流出等、法人の未来に“致命傷”を負わしてしまう、なんてことも十分に起こ
りうるケースではないでしょうか。

●「トップは“しぶとさ”“執着心”が大事」「その一方で、多くの職員の生活を支えている“(経
営者としての)見切り”も大事」・・・・10数年前、100店舗以上の飲食店を経営されていた(その
裏では過去に150〜200店舗近い店舗の撤退を決断・経験された)経営者に教わった言葉を今で
も思い出します。

●「俺にとって店舗は“子供”と同じぐらい大切な存在。でも、だからと言って、経営者である以
上、多くの社員を路頭に迷わしたり、法人の存続を危うくする訳には絶対にいかん。経営者にと
って、“執着心”はとても大事やが、その一方で、裏腹に聞こえるかもしれんが、

●“見切り千両、損切り万両”の視点もとても大事なんや」・・・・過去の経験を踏まえてでしょうか、
ちなみにその企業様は現在、100店舗どころではない数百店舗の事業を全国で展開されています
・・・・

●さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?上記状況があてはま
らない方は、是非、そのまま進んでいただければと思いますが^^、もし少しでも気になる
ところがあった場合、少し時間を取って“自問自答”を深めてみることもひょっとすると必要
なことかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番の飛行機で大阪へ移動。

朝から夜まで大阪で打合せが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。