弊社代表取締役 原田 匡による連載「経営が元気になるクスリ」 第78回が、『月刊シニアビジネスマーケット』 1月号に掲載されました。
今回は「自分たちの本当の商品とは一体何なのか?」ということをテーマに、原田が経営していたデイサービスに通われていたある利用者の方との物語を抜粋してお伝えする記事です。その利用者の方のお名前はセイさん(仮名)。認知症になられて、言葉による意思疎通がほとんどできなくなってしまったのですが、デイサービスに通うことで、大きな変化が…。実際にあったお話ですが、皆様の事業所でも同じような事例があるかもしれません。自社の本当の商品は何か?本当の価値を外へ発信できているでしょうか?この記事を読みながら、改めて振り返ってみると、新たな発見があるかもしれません。ご興味のある方は、ぜひお手にとってご一読くださいませ。
[連載] 経営が元気になるクスリ 第78回
自分たちの「本当の商品」とは
「私たちの『本当の商品』って一体何だろう?」・・・唐突ではありますが今号ではこの問いについて考えたく、弊社デイサービスに通われていた、あるご利用者との物語を抜粋紹介いたします。セイさん(仮名)は、秋田生まれの95歳。数年前から認知症になられ、言葉での意思疎通がほとんどできなくなってしまいました。娘さんとともに、セイさんがはじめて来られたのは2010年8月。ソファにちょこんと座ったセイさんは、ここがどこなのか、ご自分がどこに来ているのかもわからないご様子。何やらゴニョゴニョと「独り言」を繰り返しています。セイさんは、ときおり「ヨヨイノヨイ、ホホイノホイ」と歌を口ずさみます。「セイさん、歌がお好きなんですか?」するとセイさんは、「ん?」という表情はされるのですが、またすぐに独り言の世界に戻っていってしまいます。一見、リラックスしているように見えるセイさん。でも、かえってその様子は、まるで自分一人の世界のなかで生きているかのようで、私たちは少し不安になってきました。……
(記事より)
◇関連リンク
月刊シニアビジネスマーケット2021年1月号