[ケアビジネスSHINKA論 Vol.946]

人事制度に対する雑感。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

“要介護状態の改善でインセンティブ”

現在取り組まれている自治体の動き・
概要をまとめた記事を見つけました。

課題は山積みかと思いますが、

“先ずは実行”

という点については、評価・尊敬に値すると
思います。

関心をお持ちの方は是非、下記をお目通し下さいませ。

※要介護度、改善なら報奨金 岡山市の取り組み検証

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO13029250X10C17A2NZBP00?channel=DF140920160925

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■人事制度に対する雑感。
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●昨日、「人財育成の原点?」というタイトルでメルマガを書かせていただいたところ、随分昔からお付き合いさせていただいている東海地区のA社長より、「そういえば、こういう話もされていましたよね。久々に思い出すと共に、まるでうちの今現在の実情をご存知であるかのように、その内容がフィットしていたので、思わずビックリしてしまいました」というメッセージをいただきました。今日は、A社長に思い出していただいた内容を皆様にもご紹介させていただきたいと思います。「人事制度を構築・運用する目的」についてです。

●セミナースライドには、「皆様はどのように思われますか?」というタイトルの元、次のような言葉を記載していました(私自身、某社の人事責任者から実際に言われた言葉です)。「人事制度は職員を能力、努力、成果などの面から評価し、その結果に 基づいて給与を決めるために必要なものである。故に、誰が優秀で、誰が優秀でないかが明確に見えるような制度にしなければならない」・・・・・さて、上記意見に対し、皆様のご意見は如何でしょうか?

●それに対し、私が指摘させていただいたのは、次の通りです。「一側面から見ると確かにその通りだと思います。しかし、注意しなければならないことは、本来、人事制度は「公正なる評価に基づく職員のランク付け」が目的ではなく、「存続・発展し続ける企業づくり」「利益が上がる企業づくり」「働きがいがある組織づくり(≒職員が育つ企業づくり)」等々につながることを背景に、“人財成長”促進に資する事が何より重要なのではないでしょうか。「評価」「ランク付け」に主眼を置くか、「人財の成長」に主眼を置くかによって、人事制度の中身や運用方法は大きく変わってきます。その点をより強く意識する必要があるかもしれないですね」・・・・・

●恐らく、10人9人以上の経営者が、「人事制度の一番の目的は人財の成長であり、議論の余地もない」とおっしゃるのではないか、と思います。そのような中、何故、私がわざわざ上記メッセージを持ちだしたのか?それは、「当初の目的」と「実情」に大きな乖離が出来てしまっている事業者様が意外に多くいらっしゃる、という事実に気が付いたからです。

●皆様は大丈夫だろう、、、と思いつつ、念のための確認です^^皆様の社内に存在する人事制度は、本当に「人財の成長」を後押し出来ている内容、運用になっているでしょうか?導入前と導入後の現在で、明らかに「人財の成長」が目に見えて促進されているでしょうか?もし、大きく首を縦に振れない状況にあるとするならば、“内容”“運用”いずれか(或いは両方)に欠陥があるのかもしれません。もし、“ドキッ”とした方がいらっしゃれば、一度、どこに課題があるのか、しっかりと分析してみる必要があるかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝10時から上野のスタジオにこもり、

“介護行政・市場ニュース”

“科学的介護経営実践講座”

の録音を実施。

終了後、明日の

“東北ケアビジネス研究会”

に向けて、仙台へ移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。