[ケアビジネスSHINKA論 Vol.907]

“人財確保”の視点から介護ロボット・ICTを理解する。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

さて、休みが入る関係上、少々早いような
感覚も覚えますが、

本日のメルマガで、

2016年のメルマガは終了とさせていただきます。
(セミナー告知等は来週も配信させていただく
かもしれませんが)

皆様、今年1年、弊社の拙いメッセージにお付き
合いいただき、

本当にありがとうございました!

皆様からいただくご感想やメッセージに日々、

勇気付けられる毎日です。

来年は5日(木)から再開させていただきます。

今年を遥かに上回るレベルの情報をお届け出来る
よう、

年末年始も休みなく、日々、思考を磨いてまいり
ますので、

皆様、来年以降もよろしくお付き合いいただけ
ましたら幸いです。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
■■
■■“人財確保”の視点から介護ロボット・ICTを理解する。
■■
───────────────────────────────────

●先日、北関東地区の介護経営者と意見交換を行っていた際、次のようなご質問をいただきました。「介護ロボットやICTの導入が“生産性向上”や“業務効率化”という文脈で語られるのはよく分かるのですが、これが何故“人財確保”につながるのかが今一つハッキリと理解出来ていないのですが、、、」この質問、実は、この経営者様に限った話ではなく、私自身、幾度か別の介護経営者の方からもご質問をお受けした事があります。その意味では、もしや、同様にお感じになられている方もいらっしゃるのでは?という想いのもと、今日は、このテーマについて私と同意見を持っておられた西日本地区の介護経営者様(A社長)の話を元に、この質問に対する私の見解をお伝えさせていただきます。

●「原田さん、なんでみんな、介護ロボットやICTに対して懐疑的・批判的なのでしょうね?これからの介護現場に必須のものだと私は思うのですが、、、」前述のA社長の言葉です。このまま話を続けさせていただきます。

●「今までの“生産年齢人口”という枠組みで考えれば、働き手の絶対数はどんどん減少してくる。これは、現時点においては、どうしようもない事実なのかもしれません。そして、その立ち位置から見た場合、“海外人財”に注目が集まるのも良く分かります。しかし、ここには国策が絡んでくることを含め、海外から無尽蔵に人財を集めてくる事が出来る訳でもない。ましてや、中小企業が海外人財を積極受入出来るか、と問われれば、環境整備に要する費用負担も含め、かなりハードルが高くなるのではないでしょうか。それよりも、私は、国内に存在している“眠れる資源”を活性化させる方向を検討した方がよほど現実的ではないか、と思っています」

●「様々な切り方があると思いますが、ポテンシャルとして最も大きいのは“未就業の女性”や“元気な中高年齢者”ではないでしょうか。中でも私は、“元気な中高年齢者”に注目しています。では、彼ら・彼女らに介護現場で働いてもらうきやすい環境をつくるためには、何が必要なのでしょう?私はこの考え方の中で、“介護ロボット”“ICT”の重要性をヒシヒシと感じているのです」・・・

●A社長と同意見を持つ私から、更に説明を加えさせていただきたいと思います。例えば、中高年齢者の方々の雇用を検討する場合、積極的な視点においては、「ご利用者層と年齢が近い分、気持が理解しやすい」「長年の人生経験により、コミュニケーション能力が若者より長けている」等々の点が挙げられるかもしれません。一方、消極的な視点で見た場合、彼ら・彼女らが介護現場で働くとなると、どういった課題に直面するでしょう?最も大きいのは「体力」そして、「事務処理能力」ではないか、と私は思います。そして、それらを補完する存在が“介護ロボット”や“ICT”。換言すれば、“介護ロボット”や“ICT”というものは、仮に中高年齢者に介護現場で働いていただくことを考えた場合、マイナス要素・リスク要素を埋めてくれる“格好のツール”と位置付ける事が出来るものだ、ということです。

●同様に、女性や海外人財の働きやすい環境づくり、という点においても然りでしょう(女性の場合は体力という面において介護ロボットが、海外人財の場合は事務処理能力(日本語の読み書き能力)という面においてICTが有効に機能するかもしれません)。以上のように、“働き手の課題・弱みを補完するため”の、“作業のリプレイスメントツール(代替品)”として“介護ロボット”“ICT”を捉えれば、そこには大きな可能性が潜んでいる、と考える事が出来るのではないでしょうか?

●2018年度の法改正では導入に対する基準緩和や加算新設が検討される等、国策としても益々重要性が増している“介護ロボット”や“ICT”。上記視点も含め、あらためて、自社での積極導入について、検討を進めてみても良いかもしれませんね。

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は朝から京都で打合せ。

終了後、夕方からのクライアント法人様との
打合せのため、

トンボ返りで千葉・大網へ向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。

皆様、最幸のクリスマス・年末年始を過ごされますように!

今年1年、本当にありがとうございました!