[ケアビジネスSHINKA論 Vol.900]

〇〇志向で採用プロセスを根本から見つめ直す。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

本日無事、メルマガ発刊から

“900号”

まで辿り着きました!

2013年4月から始めた本メルマガも
早や4年目。

沢山の方々からいただくご感想、ご意見、
エールに支えられ、

何とか900号に到達です。

今ではどんなに前日の夜に深酒を
しても、

朝5時半には目が覚めるようになるなど、

あらためて、

“習慣”

のパワーをヒシヒシと感じる今日この頃です。
(とはいえ、普段の日はそんなことを考える
余裕もなく、ただ必死に1日1日を積み重ねて
いるだけではありますが^^)

次のマイルストーンは、やはり、1,000号!

これからも頑張って毎日、刻み続けますので、

皆様、是非、引き続き、温かな目で見守って
いただければ幸いです^^

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■〇〇志向で採用プロセスを根本から見つめ直す。
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●先日、大阪市内にて、人財確保・定着をテーマにしたセミナーを開催させていただきました。ご多忙の中、100名を超す介護経営者・幹部の皆様にご参加いただき、大変ありがたく感じておりますが、皆様からいただく感想の中で、ある一つのトピックスについて、「その発想(視点)はセミナーを受ける前までなかった。」「沢山の気付きを得た」というご感想を幾つもいただくことがありました。本来、有料セミナーでお話する内容について、本メルマガで触れる事はそれほど多くはないのですが、本日は記念すべき“900号”でもありますので、特別に(?)触れさせていただきます。“顧客志向で採用プロセスを根本から見つめ直す”という話についてです。

●「初めてです。面接でケーキを出していただいたのは、、、」今から10年以上前、私が採用プロセスの抜本的変革をご支援していた、ある外食企業の面接に来られたパートスタッフの方の声です。勿論、「応募者を“お客様”と見立てたから、ケーキを出したんだな」「それが喜ばれたんだな」というような、安直な話ではありません。この会社の、採用に対する“スタンス”の変化の発露の一つが“ケーキ”となって表れた、という訳です。

●あくまで一般論ですが、通常の採用活動というのは、企業側の立場からすれば、「採用してあげる」「自社のメガネに適う人財かどうかを見極める」という、ともすれば“上から目線”的なスタンスに終始してしまうことが多いように思います。勿論、「自社の仲間として共に働ける人物かどうか」を見定めるために、相手を“観察”“評価”する、という姿勢を持つこともとても重要なことでしょう。しかし、そのスタンスばかりが頭を覆ってしまい、応募者がどんな気持ちで来ているか?について、想いを馳せている企業は意外に少ないような気がするのは果たして私だけでしょうか?

●私は、この企業の採用プロセス変革プロジェクトで次のようにメンバーに問いかけてみました。「皆さん、考えてみて下さい。彼ら(彼女ら)は数ある求人企業の中から御社を選び、面接に来てくれました。自分の大切な“時間”も“お金(交通費)”もかけてです。勿論、彼ら(彼女ら)にとって、自らの人生を左右するかもしれない選択のために自らの貴重な資源を投入するのは、或る意味、当然と言えば当然かもしれません。でも、我々企業側にとってこの状況は、果たして“当然”のことなのでしょうか?同業他社も募集広告を出す中で、数ある選択肢の中から、わざわざ当社に応募してくれた。そんな彼ら・彼女らの想いに対し、我々は何を想い、どんな行動でその想いを伝えるのが適切なのでしょう?」そして、その答の一つが“ケーキ”だった、という訳です。

●私の話を聞いていた店長はしばらくジッと考えた後、ふと目線を上に上げて次のようにおっしゃいました。「確かにそうですよね。そんな発想で考えた事もなかった。私たちは、そんな応募者に対して“感謝”と“敬意”を表す必要がありますよね。その想いも含め、彼ら(彼女ら)には存分に自分の長所をアピールできるような、リラックスした環境を作ってあげたい。その為に何か出来ることはないですかね?」そんな発言を皮切りにメンバーで話し合った結果、導き出した一つの答が「お店で出しているケーキとコーヒー(or紅茶。選択制)を出しながら、面接に来てくれたことに対する感謝の気持ちと、このケーキと珈琲(紅茶)を出そうと考えた意味(=リラックスして存分に自らの長所をアピールして欲しい)を口頭で伝える」というものでした(ちなみに前述のパートスタッフさんはこの店側の行動にかなりの驚きと感動を覚えたようで、“こんなふうにスタッフを大事にしてくれる会社で働きたい”という気持が高まった、と後日談でおっしゃっていました)。

●既にお分かりいただいているかと思いますが、我々が唱えた“顧客志向”とは、「応募者に対してお客様に振る舞うように、丁寧に接しなさい」というような、表面的な意味では決してありません。そうではなく、「相手の立場・心境に想いを馳せ、それを行動や言動で表すように努める」、その思考プロセスそのものを「顧客志向」と表現し、その観点で様々な採用活動を根本から見つめ直した次第です(それ以外にも様々な工夫を凝らしましたが、それはまた別の機会にお伝えさせていただきます^^)。

●上記取り組みはあくまでも当時のクライアントの発想から生まれたものであり、「皆様もこうした方がいいですよ」という話ではないかもしれません。が、その変革に至った“思考プロセス”そのものは参考にしていただける部分もあるのではないでしょうか。もし、採用活動でお困りになられている方は、一度、上記の事例を刺激剤として、自社の採用プロセス・スタンスについて、想いを巡らせてみては如何でしょう?ひょっとすると、新たなブレイクスルーアイデアの片鱗が見えてくるかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は都心で打合せ&デスクワーク。

その後、2年ぶりに大学時代の部活同期との
忘年会に顔を出し、

最終の新幹線で明日の仕事場所、

富山へ入ります。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。