[ケアビジネスSHINKA論 Vol.899]

事業成長のカギはどこにある?

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

事前に告知させていただいておりました
通り、

先週の金曜日の介護保険部会にて、

“介護保険制度の見直しに関する意見”

が取りまとめられました。

この内容を基に、2018年度法改正の詳細を
更に詰めていく事になりますが、

大きな方向性はこの中で挙げられたものが基本、
踏襲されることになることは間違いありません。

その意味でも是非、

“時間のある方は、、、、”

といういつもの調子ではなく、

“時間を取って(つくって)、、、”

目を通されることをおススメします。


http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000145517.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■事業成長のカギはどこにある?
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●先日、近畿地区のとある介護経営者(A社長)と意見交換を行っていた際、話を展開させていく中でふと、「あぁ、この発想って、言われれば至極当たり前のように思いがちだけど、ややもすると、抜け落ちてしまうことなのかもなぁ」と感じる事がありました。このテーマ、気付きを感じていただける(或いは重要性を再認識していただける)方も中にはいらっしゃるかも?と想いつつ、今日は、その時の内容を皆様にも簡単に共有させていただきます。「事業成長のカギはどこにある?」という話についてです。

●A社長は2008年に訪問介護を開始して以降、デイ、居宅、サ高住、と、着実に事業を伸ばされてきた、非常に安定感のある経営者です。しかし、ここにきて総合事業等の開始を控え、業績悪化が見通されることは必至。そんな中、「今後、どうしましょう?何かいい策・アイデアはありますか?」という類のご質問をいただいたのですが、それに対し私は或る事を確認したく、次のように質問返しをさせていただきました。「確かにこのままでは厳しくなりますよね。ところで、A社長の会社のお客様は一体、何を望まれているんですか?」

●私からの質問を聞かれた瞬間、A社長の表情は一変。その後、多少早口目にご自身の考えについて説明をして下さいましたが、ほぼ話が終わりかけたタイミングで、ご自身の中で何かを自問自答したかのような間が流れ、最後にポツンと、「すいません、今のは僕自身の勝手な考えです。実際、何を望んでいらっしゃるのかについて、ご利用者に直接聞いたことはありませんし、正直なところ最近、深く考えた事はありません、お恥ずかしい話です。直球で聞かれてつい、慌ててしまいました」という、とても素直かつ誠実な回答をいただきました(毎度思いますが、この素直さがA社長の成長の原動力なのかもしれません^^)。

●翻って考えてみた場合、実はこの話、何もA社長に限った話ではありません。人は特に焦りや不安を感じた場合、「何かいい手立てはないか?」と即効性が高そうな、或る意味、都合のいい(笑)情報・ハウツーを求めがちになり、そこに意識が向き過ぎるあまり、最も重要、かつ、解決の糸口が眠っている可能性が高い自社の“既存資産(顧客・職員etc)”にまで思考が及ばなくなってしまいます。勿論、外に知恵や情報を求めようとする姿勢は極めて重要ですが、それと同じぐらい、否、それ以上に、「今のお客様にもっと役立てる事は無いか?喜んでいただけることは無いか?」を真剣に考えることで、今まで見えていなかった“光”が見えてくる、という事は、多くの経営者の皆様がご経験されている事ではないでしょうか(正に“灯台下暗し”とはよく言ったものです^^)。

●皆さんはどれだけ既存の顧客に想いを馳せ、どれだけ彼ら・彼女らのニーズ・ウォンツ(≒本音)を掴んでいるでしょうか?もし、「足りていないなぁ」とお感じになられた方は、一度、具体的なアクションを起こしてみられることを是非、おススメします。ひょっとすると今の不安など一気に吹き飛ぶような新たな成長の種(シーズ)が見つかり、一転、ワクワクした気持ちになることが出来るかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は都心で役員会。

最近、外部環境の変化スピードが格段に
速まる中、

当社の強みが存分に活きる

“機会(チャンス)”

がどこにあるか?について、

あらためてブレストを行います。
(その意味でも、とても大事な時間です)

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。