[ケアビジネスSHINKA論 Vol.854]

「差別化」はどこからくるものなのか?

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

“第13回外国人介護人材受入れの在り方に関する
検討会”

において、

EPA(経済連携協定)で来日した外国人の介護福祉士が
訪問系サービスに就くことを認めるにあたり、

規制緩和の内容案がまとめられましたね。

まとめ案によると、

“緊急時の対応をまとめたマニュアルの整備”

“日本の生活様式を理解してもらう研修の実施”

等が求められるとのこと。

日本語スキルに関する基準は設けず、

現場の判断に委ねる方針だそうです。

関心をお持ちの方は、こちらの資料にお目通し
の上、

心構え含め、然るべき準備を開始されることを
おススメします。

EPA介護福祉士の就労範囲に訪問系サービスを追加するに
当たっての必要な対応について(案)

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000139187.html

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■「差別化」はどこからくるものなのか?
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●先日、「差別化」というキーワードについて東北地区の介護事業者様と意見交換を行っていた折、少々気になることがあり、以前、ある本を読み、共感を覚えた言葉をご紹介させていただいたところ、「ですよね。。。何だか元気が出ました!」という嬉しい言葉をいただきました。ひょっとするとこのメルマガをお読みいただいている皆様にとっても、“元気の素”の一つになるのかも?との思いから、今日は、皆様にもその言葉をご紹介させていただきます。“田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」(講談社)”からの抜粋で、著者の渡邉格(いたる)氏は、「突き詰めた先に、花開くもの」という章の中で、「差別化」について、次のようにおっしゃっています。

●必要なものが社会に広く行き届いた時代、「商品」を買ってもらうために、「商品」の違いを際立たせる「差別化」や「ブランド」の重要性が語られることしきりである。でも、「田舎のパン屋」から見ると、これはなんだか見当違いのような気がしてならない。「差別化」しようとしてつくったものに、大して意味のある違いなんて生まれないと思う。「個性」というのは、つくろうとしてつくれるものではない。つくり手が本物を追及する過程で、もともとの人間性の違いが、技術や感性の違い、発想力の違いにあらわれて、他とどうしようもなく違う部分が滲み出て、その必然の結果として生み出されてくるものだ。

●パンの道を歩み始める前の僕は、「人と違うことをしたい」ということだけを考えていた。(中略)でも、人との違いを見せるためにやってきたことは、結局何一つ自分の身にならなかった。今なら、その理由がよく分かる。「人と違うことをしよう」という発想は、「人と違うものがない」ことを自覚していることの裏返しでしかないのだ。(中略)手っ取り早く何者かになろうとしたってなれっこない。何かに必死で打ち込み、何かを求めようと熱中していると、ひとりひとりがもつ能力や個性が、「内なる力」が、大きく花開くことになるのだ。

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●「自社の未来には不可欠」と誰もが異口同音に答えるであろう “差別化”という言葉。皆様はシンプルで、でも、とても奥深いこの言葉の意味をどこまで自社の経営の中で突き詰めることが出来ているでしょうか?( “テクニカル”な次元で止まってしまっている、なんてことはありませんか?)一つ一つの物事に対する“突き詰め”と“確信”の積み重ねこそが、自社の未来を“確かなもの”に導く唯一の絶対解だと私は信じています。その意味でも、“差別化”というキーワードを念頭に、自社の(或いは自分自身の)“内なる声”にあらためて耳を傾けてみても悪くはないかも知れませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日と明日は二日連続で、

「これからの社会福祉法人経営に不可欠な“経営戦略構築・実践力”
養成研修」

なる研修を、全国社会福祉法人経営青年会(青年経営協)様主催
のもとで行います。

満員御礼とのこと、ご参加者の期待を遥かに超えるよう、

テクニカルな視点は一切排除し、

゛骨太”

思考で2日間を盛り上げていきたいと思います。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。