[ケアビジネスSHINKA論 Vol.837]

ある方の言葉に気付きをいただきました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

東京は、1週間連続“雨”の天気予報が
続いています。

単なる

“長雨”

で終われば良いのですが、

特に、先日の台風で被害を被った地域等は果たして
大丈夫だろうか?

と心配な気持ちになってしまいます。

該当する地域の皆様は、どうかくれぐれもご注意下さい
ませ。

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■ある方の言葉に気付きをいただきました。
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●先日、介護ロボットの開発メーカーの社長様(A社長)と意見交換させていただく機会があったのですが、その時にうかがった話の中で、思わず“ハツ”とした一言がありました。私にとってはとても新鮮、かつ、示唆深く感じた言葉でしたので、今日は、皆様にその時のお話を共有させていただきたいと思います。

●「ご利用者の中には、介護ロボットを使って欲しいと思う方も少なからずいらっしゃるんですよ」数えきれないぐらい現場に足を運んだA社長の言葉です。私はその言葉が妙にひっかかり、「どういう意味でしょうか?」と質問させていただきました。すると、A社長は次のように説明を続けて下さいました。

●「私は何度も現場に足を運び、現場の協力を得てテストマーケティングを行ってきましたが、その中でご利用者やご家族から直接、そのような話をうかがったことが何度もあります。お世話して下さっている職員のことが好きであればあるほど、その方に身体的負担をかけたくない、と思われるご利用者も多く、その方の中には“ロボットを使ってもらった方がありがたい”“ロボットを使ってもらった方が気持ち的に楽だ”という方もいらっしゃるんです」

●“介護ロボット”という言葉に対する違和感を含め、今まで人対人でやってきた業務をロボットが代替する事に何となく拒否反応を示す方はまだまだ多いのではないでしょうか。「人がやった方が温もりも感じられるし、ご利用者も安心されるはず」そんな想いを持たれている方の話は何度も聞いたことはありますが、少なくとも現場の職員の方々から、A社長のような視点の話は私は今まで聞いたことはありませんでした(勉強不足であれば申し訳ないです)。

●“ご利用者のため”ほとんどの介護職員の方々は、そのような気持ちで日々、現場で頑張っていらっしゃるかと思います。しかし、その想いが強いがあまり、“ご利用者は、本当はどう思っているのだろう?”“良かれと思って行っている行動が、実は、ご利用者の気持ちを苦しくさせてしまっている、なんてことはないだろうか?”等の視点が漏れてしまっている、なんてことはないでしょうか?

●顧客やサービスに対する想い入れやこだわりが強ければ強いだけ、“我々の想い”が主語になったサービス提供に陥ってしまいがちである事は、一般的にもよくある話です。もし、私同様、上記の言葉が少しでも心にひっかかった方は、一度、“顧客志向”という言葉に基づいて、あらためて自社の現状について考えてみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は東京都内で打合せ&デスクワークが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。