[ケアビジネスSHINKA論 Vol.826]

サービスの魅力設計を深耕させる視点。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

住宅販売会社シリウス(盛岡市)と劇団わらび座
(仙北市)が26日、

介護や人材開発など5事業で業務提携を結んだ、

という面白い記事を目にしました。

わらび座は、岩手県にあるシリウスの
介護施設利用者を演劇で元気づけたり、

演劇教育でご利用者の気持ちが分かる
職員を養成したりする。

他方、シリウスから施設運営ノウハウの
提供を受け、

秋田県内で介護事業の実際の展開も
検討するそうです。

介護×異業種の

“掛け算”

“化学反応”、

様々な相乗効果を生む可能性として、

我々も頭の片隅に置いておいた方が良い発想・視点
かもしれませんね。
(様々な“異業種”が考えられるでしょう)

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■サービスの魅力設計を深耕させる視点。
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●先日、九州地区の介護経営者と新たなサービス(保険外サービス)のコアバリュー(中核的価値)の設計について意見交換をさせていただいた折、一つの視点として、とある思考の深耕方法をご紹介させていただいたところ、「大変分かりやすい」と、とても嬉しい言葉をいただきました。今日は、その時の内容を皆様にもお伝えさせていただきたいと思います。座標軸の有効活用についてです。

●サービスのコアバリューを検討する際、我々はよくX軸(横軸)を「ソリューション軸(悩みの解決・不安の払しょくetc)」に、Y軸(縦軸)を「エンターテイメント軸(面白さ・嬉しさ・楽しさetc)」に設定し、議論を行うことがあります(勿論、X軸・Y軸が逆になっても問題ありません^^)。そのような座標軸を作成し、同業他社の商品やサービスをプロット(位置づけ)してみて自社商品・サービスとの違いを客観的に整理してみたり、「うちの商品はソリューション的価値(=選ぶべき理由)は高いけど、エンターテイメント的価値(=選びたくなる理由)は弱いよね(=マトリックス上では右下にある状態)」と議論・確認しながら、「では、より右上の象限に位置づけられるにはどうすれば良いか」について皆でワイワイ言い合いながら考えを深めていく、という進め方です。この方法には、共通の思考軸が“見える化”されることで、議論やアイデア出しが更に活性化しやすくなる、という利点があります。

●介護事業者のサービスは、多くの場合、「ソリューション軸」にウェイトが置かれているように思います。勿論、我々の業務の特性含め、これはこれで重要&素晴らしい事だと思いますが、他方、マーケティングの世界では、「人は感情(=買いたい!)で購買・選択を決定し、ロジック(=買うべき理由)で自らの購買・選択行動を正当化する」とも言われていること、また、我々のサービスは「QOL(生活の質・人生の質)」を支える事を使命とする事等を踏まえると、今後、「エンターテイメント」という軸も頭の中に置いておく必要があろうかと思います。既存の商品・サービスをブラッシュアップするためには、或いは、今、頭の中に考えている新サービスを、更に顧客にとって魅力的なものにするためには、どちらの軸をもっと伸ばす必要があるでしょうか?そして、そのためには、どのようなアイデアが考えられるでしょうか?是非、一度、幹部の方や職員も交えながら、ワイワイガヤガヤと意見交換してみても面白いかも知れませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都心で社内全体会議。

終了後、明日のプロジェクトミーティングの
開催地、

北九州に向かいます。
(台風の影響が心配ですが)

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。