[ケアビジネスSHINKA論 Vol.827]

介護ロボットに対する向き合い方を考える。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

来年度中に、医療・保健の技術的な分野を
統括する司令塔として、

事務次官級のポスト

“医務総監(仮称)”

が厚生労働省内に設置される方向で議論が
進んでいるようですね。

英国の医療・保健施策の最高顧問

“Chief Medical Officer(CMO)”

や、米国の公衆衛生部門のトップ

“Surgeon General”

がモデルだとのこと。

厚労省もどんどん

“革新”

を進めているようです。

我々経営陣も負けすに(?)どんどん

“革新”

していかなければなりませんね。

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
■■
■■介護ロボットに対する向き合い方を考える。
■■
───────────────────────────────────

●先日、近畿地区の介護経営者3人と意見交換する機会があり、その際に、“介護ロボット”に関する誤解・勘違いがあるように感じられ、ある会社の事例を出して意義をお伝えしたところ、「なるほど、そういうことなんですね」と納得いただくことが出来ました。今日は、その場でお話させていただいた内容を皆様にも共有させていただきます。

●“生産性向上”というキーワードと共に、業界内で導入の追い風が吹きつつある介護ロボット。しかし、“ロボット”という言葉の持つイメージのせいで、要らぬ拒否反応も生じているようです。「介護の仕事は人と人との信頼関係があるからこそ成り立つ仕事。“ロボット”に代替できるはずがない」現場経験豊富な方であればあるだけ、仕事としての誇りも含め、そのような先入観を抱いてしまうのもよく分かる気がします(実際、意見交換した3名の内、2名の方がそのような印象を持たれていました)。そこで、私が事例としてお話したのが、ホスピタリティ溢れる接客サービスで有名な、石川県の旅館“加賀屋”です。

●加賀屋はヒューマンタッチな接客を重視する一方、バックヤードの“作業”部分については可能な限り省力化を図るため、“IT化”“システム化(機械化)”を推進しているそうです。換言すれば、人間でなければ務まらない、或いは人間が対応しなければ明らかに顧客満足が低下してしまうような業務にスタッフを集中させるために、敢えてそれ以外の業務の“IT化”“システム化(機械化)”を強力に推進している、という訳です。

●考えてみれば、介護現場の中にも、「人間でなければ務まらない、或いは人間が対応しなければ明らかに顧客満足が低下してしまうような業務」もあれば、そうでない業務もあることでしょう。より良い現場をつくるために、近未来的な“介護ロボット”導入を視野に、“どうすればもっとご利用者・ご家族が喜ぶ業務に集中できるか?”を頭に置きながら、一度、あらためて自社の業務を見直してみては如何でしょう?近未来における導入の前哨戦として見直してみる事で、新しい発見や気付きが生まれるかもしれませんね。

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中はホテルでデスクワーク。

午後は北九州市内の法人様にて中期経営計画
推進の為のプロジェクトミーティングです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。