[ケアビジネスSHINKA論 Vol.804]

高齢者、障害者、子ども向けの福祉サービス縦割りの改革

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の鈴木です。

今週もよろしくお願い致します。

今週は、某所で指導監査に立会いました。

基本的にしっかりしている法人さんなので
大きな問題はなさそうですが、

それでも今年は細かく見られて大変だった、

とは担当者の感想。

その法人、実は昨年事務系幹部の電撃退職が
あり現場は大変でした。

そのときから特定の人に依存せず、

しくみで回すことを意識し業務改善に取組んで
いたのですが、

その完成度が高まっていることを実感できた
ことは収穫でした。
(まだのりしろはありますが。)

引き続き更なるレベルアップを期待したい
ところです。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■高齢者、障害者、子ども向けの福祉サービス縦割りの改革
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●先日の原田のメルマガでも少し触れさせていただきましたが、とても重要なトピックスであるとの認識の下、異なる視点も含め、私からもあらためてお伝えさせていただきたいと思います。厚生労働省は15日、全国一律で縦割りとなっている高齢者、障害者、子ども向けの福祉サービスについて地域で一体に支える「地域共生社会」実現を目指す検討に入りました。住民やサービス利用者も参加して互いに支え合い、貧困対策なども含め地域事情に合わせて柔軟に支援する体制づくりが狙いとのこと。人材確保がカギを握ります。

●同日、厚生労働省内では,対策会議の初会合が開かれ、本部長である塩崎恭久厚労相は「地域共生社会を福祉改革の哲学の基本コンセプトと位置づけ、今後の制度改革などに生かしていく。厚労省をあげての努力を期待したい」と語っています。

●モデルは「富山型デイサービス」と言われるサービス。「このゆびとーまれ」(富山市)が第1号です。ここではデイサービスの施設で障害者の在宅支援サービスや乳幼児の一時預かり機能なども担います。

●自治体の7割が人口減少により高齢者は減少局面にあり、地域によっては高齢者向け施設を増やしてもニーズに合わなくなってきているなか、このサービスは同じ施設で一体運用による効率化とともに、相談窓口の一本化を目指します。子育てと家族介護を同時にむかえる「ダブルケア」世帯に対しても、一括した支援体制づくりをイメージしているそうです。

●最大の課題は支援担い手確保です。また、現行制度では介護施設で障がい者を受け入れると、施設では報酬が下がることも多いとのこと。厚労省は、福祉サービスごとに縦割りで決まっている報酬体系の見直しも示唆しています。また、複数資格取得を後押しする取組みもあります。確かに、いろいろ課題はあるのでしょうが、これから注視したい動きです。

(参考) 関連情報
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF15H11_V10C16A7PP8000/
http://www.asahi.com/articles/DA3S12462875.html

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

又、ご意見等もお聞かせ下さい。

今朝はお付き合いいただき、ありがとう
ございました。