[ケアビジネスSHINKA論 Vol.794]

他業界のビジネスモデル革新から気付きを得る。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

都市再生機構(UR)とセブン―イレブン・ジャパン、
ファミリーマート、ローソンのコンビニ大手3社が、

URが管理する団地の空き店舗にコンビニ出店を進める
協定を結んだようですね。

UR の管理物件は、全国で1,664団地(約74万戸)。

先ずは、元々スーパー等が入っており、場所が確保
出来そうな100か所程度への出店を進めるらしく、

(UR入居者の4割にまで達している)高齢者住民の

“買い物難民”

対策を進めることは勿論、

コンビニのスペースを活用しながら、住民の交流拠点
としても活用していくそうです。

ホント、視点を考えれば様々なアイデアが生まれるもの
ですね。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■他業界のビジネスモデル革新から気付きを得る。
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●先日、関西地区の介護経営者と今後のビジネスアイデアについて意見交換していた折、ふと話の流れからある企業の革新事例をお伝えしたところ、「なるほど。。。示唆深いですね」という反応をいただきました。今日は、その時にご紹介させていただいた事例を皆様にも共有させていただきたいと思います。コンタクトレンズの老舗企業“メニコン”が2001年に生み出したサービスモデル“メルスプラン”についてです。

●ジョンソン&ジョンソンが開発し大ヒット商品となった、“ワンデーアキュビュー”等に代表される使い捨てコンタクトレンズ。現在はメニコンもラインナップとして取り扱っていますが、使い捨てコンタクトが登場した当初は“高品質(安全性)・高耐久性”という同社のこだわりから、使い捨てコンタクトレンズの開発・販売に躊躇を覚えていました。しかし、外資系メーカーの豊富な資金力に裏付けられた大々的なCM活動により、使い捨てコンタクトレンズはどんどん世の中に普及していきます。「高品質(安全性)・高耐久性に対するこだわりは捨てたくないが、このまま放置しておけば、シェアが奪われていくだけだ、、、」そんな危機感の中で生み出された仕組みが、“メルス(「Menicon Eye Life Support」プラン”なのだそうです。

●“メルスプラン”とは、お客様には入会金を払って会員になっていただき、眼科医の処方のもと、月々定額で最適なコンタクトレンズを利用できるシステム。また、お客様の視力の変化に対応するだけでなく、汚れや破損などコンタクトレンズの調子が悪くなった時にも眼科医の処方のもと、新品と交換できるようにするなど、新たな概念のビジネスモデルです。これにより、コンタクトレンズ販売という“物販業”から“(継続的)サービス提供業”へと変貌を遂げたメニコムは2013年には会員数も100万人を突破。2016年3月期には、創業以来の過去最高益(総売上約673億・経常利益約32億)を計上するまでに成長しています。

●スポットで収益を得るシステムから、月額利用システムに切り替える。我々の業界でも“包括報酬システム”が採用されていますが、今後、総合事業が進む中、いや、総合事業という枠組みだけにとらわれるのではなく、“どうすれば顧客に付加価値を提供しつつ、自社も存続・発展できる仕組みを創れるか?”という視点のもと、何かこの発想を応用出来る事はないでしょうか?ますます介護報酬だけに依存できなくなるであろう環境下、一つの切り口として考えてみても面白いかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、都心で打合せが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。