[ケアビジネスSHINKA論 Vol.790]

農林水産省、介護食品にJAS規格。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の鈴木です。

今週もよろしくお願い致します。

今週は金融機関さんとお会いすることが多い週でした。

個別の相談にしても、いい話もあれば厳しい話もあり。

正直シビアな話があることも事実ですが、

その中で金融機関さん側から何とか事業者を支援したい
という思いが伝わってくることも少なくありません。

そういう状況に触れ、

私もハッと気付かされたこともあります。

熱意のある担当者とお付き合いできる事業者は
恵まれていると感じます。

では、メルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■農林水産省、介護食品にJAS規格
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●農林水産省は、29日、日本農林規格(JAS)に関する有識者調査会を実施。介護食品の「JAS規格」制定を決めました。噛むことに問題がある人に配慮した食品で、食べやすさの度合いを食品のかたさに応じて4区分で表示し、高齢者が選べるようになります。

●農水省は8月ごろに介護食品のJAS規格を公示する予定で、食品メーカーは認定機関の認定を受ければ、商品にJASマークをつけて販売できることになります。この制度により、JASマークの商品が店頭に並ぶのは2017年になる見通しとのことです。

●今まで食品表示で食品のかたさという情報を意識したことがなかったのですが、こうした「かみやすさ」という観点から表示がなされるということに、あらためてそういう時代に入ったことを再認識します。また、保険外サービスが問われる昨今、今までなかったではなく、そうした感性を持つことの重要性にも気付かされます。

●以前この場でも触れました、3月に出た「地域包括ケアシステム構築に向けた公的介護保険外サービスの参考事例集 保険外サービス活用ガイドブック」は経済産業省、厚生労働省に農林水産省も加わった3省連名で出ています。
http://www.meti.go.jp/press/2015/03/20160331007/20160331007-1.pdf
このガイドブックは、介護保険だけに依存せずに地域にサービス提供するうえで多くのヒントが詰まったものでした。農林水産省ということであれば、これまで食については多くの議論がなされてきているところですし、栄養にかんする議論も専門家の方々のおかげでこれからまだまだ深化していくことが期待されます。

●今後、食に関する意識がさらに身近になるとすれば、このJASマークもそのなかのひとつの動きに過ぎないのでしょう。今回JASマークの「食」という観点からの発信は、介護事業者にとってもこれから「食」というものが更に重要なものになってくること予感させるものです。

(参考)
http://this.kiji.is/120787358577360904?c=110564226228225532

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

又、ご意見等もお聞かせ下さい。

今朝はお付き合いいただき、ありがとうございました。