[ケアビジネスSHINKA論 Vol.764]

組織横断チーム(CFT)の発展プロセス。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

昨日は恵庭(札幌近郊の街)、そして旭川の介護
事業者様と個別面談。

私がお会いする事業者様は、読者の皆様同様、

本当に前向きで進化・革新志向の経営者ばかり。

私自身、全ての面談で元気と学びをいただいて
います。

と共に、このようなメンバーが顔を合わせ、

様々議論し、互いに学び合うような

“切磋琢磨”

し合える場が出来れば、もっと進化・革新の
スピードは上がっていくだろうし、

そこからまた色々な化学反応が生まれる
だろうな、

とも思います。

そんな場を現在、企画中です。

また固まり次第、ご報告させていただき
ますね。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■組織横断チーム(CFT)の発展プロセス。
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●昨日、組織活性化の概念・手法として、“クロス・ファンクショナル・チーム(以降“CFT”)をご紹介させていただきました。今日は、CFTを有効に機能させるためのマネジメントコンセプトをご紹介させていただきます。ブルース・タックマン(タクマンとも書かれることが多いですが)が提唱したチームビルディング理論“4段階集団発展モデル”です。

●4段階集団発展モデルとは、一般的にチームとは、下記4つのプロセスを経て目標達成を実現する、という考え方です。

  1. 形成・結成
  2. 混乱・激動
  3. 統一・規範形成
  4. 機能・成就
    (上記4プロセス目の最後に「解散・散会」を加え、“5段階モデル”と言われることもあります)

●先ずは第1プロセスの「形成・発展」段階。ここでは、目標達成に相応しいと思われるメンバーを厳選することから始まります。数ある候補者の中から何故このメンバーを選んだのか。その理由が明確であればあるだけ、メンバーは自身の役割を認識することが出来る=目標を達成するための素地が出来る、ということがポイントとして重要です。

●その次のプロセスが「混乱・激動」段階。第1段階が有効に機能し、自身の役割を認識したメンバーを集める事が出来たとしても、(社内とは言え)異なる組織に属するメンバーが集まると、組織風土や文化の違い等を背景に、意見の相違や衝突が起こりやすくなります。ここでは、互いの想いや違和感を余すことなくぶつけ合う・発散し合うことが重要です。

●そして次のプロセス「統一・規範形成」段階。前ステップで混乱に陥り、時には「崩壊か?」と感じるようなことにも直面するかもしれない集団が、「これだけの違いを踏まえ、どのように皆の力を合わせて目標達成に向かうか」を取り決める、いわゆる“自立・自律”に向かうフェーズです。ここでのポイントは、仕事の進め方やルール等について“合意”形成を行うにあたり、全員の“納得感”を重視する、ということです。

●そして最後のステップは「機能・成就」。上記合意を背景に、目標達成に向けて各々が役割を全うし、チーム全体でゴールを目指します。ここでのポイントは、染みついた自組織の風土や文化・慣習に逆戻りしないよう、常に第3段階で得た“合意”に立ち返りながら物事を議論・判断していく、ということでしょう。

●以上4段階を経るのがチームビルディングの要諦です。換言すれば、このコンセプトを基に、チームを引っ張るリーダーとしては、上記4段階が在ることを意識しつつ、各プロセスでどのような議論を行い、どのような空気感をつくるか、を逆算して考えることで、異なる組織から集めた“集団”を“チーム”に変えていくことが出来る、ということでしょう(我々のような外部パートナーは、プロジェクトチームがうまく機能するための“リーダー支援”の役を仰せつかることが多いです)。

●現在、CFTという言葉を使わずとも、既にそのような動きを行っている法人もあるかと思いますし、或いはこれからこの仕組みを導入していこう、という法人もあるでしょう。そんな時には、是非、上記4ステップ(5ステップ)があることを思い出し、落ち着いてマネジメントに取り組んでいただきたいと思います(特に第2ステップ等では、(このようなフェーズが必然的に起こる事を認識していない)リーダーがオロオロしてしまい、機能不全に陥るときも多いです)。ひょっとすると、そこから解決に向けたブレイクスルーが生まれることがあるかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日の午前中は、旭川近郊の某町にて社会福祉法人様
と面談。

その後、旭川市内に戻り、同市内の事業者様と面談を
させていただいた後、

明日のセミナー会場である札幌へ向かい(戻り)ます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。