[ケアビジネスSHINKA論 Vol.726]

事業所間の業績のバラつきを埋めるアプローチ。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

“ケア拠点併設型ローソン”

6号店目が4月1日、

福岡県北九州市でオープンするようですね。

今回のパートナー企業は、社会福祉法人正勇会。

“2017年度末までに、地域に密着した介護事業者と連携し、
30店舗を目指す”

という目標に向かい、順調に推移しているようです。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■事業所間の業績のバラつきを埋めるアプローチ。
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●先日、九州地区の事業者様と幹部人財の育成について意見交換していた際、次のようなご相談をいただきました。「管理者によって事業所の業績に大きなばらつきが出てしまい、このバラつきをどう埋めていけばいいのか悩んでいる。何かいい方法がないでしょうか?」本日は、その際に私が参考意見としてお伝えした取り組み事例について、皆様にも概略をお伝えしたいと思います。過去、我々が実施していた「DILO」という手法についてです。

●DILOとは「A Day In The Life Observation」の略で、「ある1日の行動観察」という意味です。介護業界に合わせて言うならば、「高業績管理者と低業績管理者各々に1日~数日間ベッタリ張り付き(場合によっては中業績管理者に張り付くこともあり)、実際に第三者の目で現在の仕事や作業をすすめる際の方法や仕組みなどを観察することによって、業績バラつきの原因や改善機会を発見する」手法、とご理解いただければと思います。10年以上前に私も何度か張り付き役をやったことがありますが、出社から帰社まで対象者にベッタリ張り付くため、体力的にも精神的にもかなり大変な作業ではあるものの、その分、特に低業績責任者の調査を終えた後に高業績責任者に張り付いた時などには、そのあまりの違いに驚いたことを今でもハッキリと覚えています。

●例えば、かつて某飲食企業様においてDILO調査を実施した時の事。そこでは、「好業績店舗の店長は、(会議も含めて)部下とのコミュニケーション時間が業務時間全体の中の37%を占めていたのに対し、低業績店舗の店長は19%しかなかった」等の定量情報や、「好業績店舗の店長は部下に対し、具体的評価指標や他店情報を示して達成意欲や競争心を刺激する動機づけを行っていたのに対し、低業績店舗の店長は、目標との差異についてホワイトボード等に記載し、皆に告知するも、言葉による動機付けは殆どなく、あっても精神論的な発言が多く目立っていた」等の定性情報が抽出されていました(このような情報を分析し、店長の具体的行動を変革させるプログラムを策定・実践していった、という流れです)。

●DILOにおいて何より重要なのは、「仮説は心の中で持ちつつも、調査段階においては主観情報を一切排除し、客観情報の取得に全ての意識を傾ける」こと。これが出来れば、事実に立脚した分析や指導が行えるようになるので、育成対象の店長にとっても、受け入れやすいものになるはずです。複数事業所を経営し、業績のバラつきに悩みを抱えている経営者は、一度、このDILOのエッセンスを自身の中で取り込んでみては如何でしょう?ひょっとすると、今まで見えていなかったような「新たな気付き」「発見」が見えてくるかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝から夕方まで、福岡県内にて
打合せが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。