[ケアビジネスSHINKA論 Vol.725]

心理的安全性をどう担保するか

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

先週末の25日(金)、

療養病床の再編に向けた協議を行うための
特別部会が、

社会保障審議会のもとに設置されることが
決まったようですね。

今年の4月以降、月に1回程度のペースで
開催し、

年内には結論、

来年の通常国会に必要な法案を提出する予定と
なるようです。

関係者の皆様にとっては、目が離せない情報に
なってくるものと思われますので、

タイムリーに情報集されることをおススメ
します。
(我々も発信してまいります)

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■心理的安全性をどう担保するか
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●昨日のメルマガで、チームのパフォーマンスを上げるには、「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」、あるいは「リーダーから叱られないだろうか」といった不安がチームのメンバーから払拭された状態を保つことが重要(=心理的安全性が担保された状態)だ、という、米グーグル社の調査結果をご紹介させていただきました。その後、とあるメルマガ読者様からポジティブな反応と共に、「これらを醸成する為に有益な方法は他にも何かありませんか?」というご質問をいただきましたので、皆様にも一つ、参考例をご紹介させていただきたいと思います。今から10年以上前に私自身が担当した、某サービス業におけるプロジェクトの中での取り組みです。

●当時、我々は、プロジェクトとして、組織再編後の、とある部門内チームのミッション達成の支援を請け負っており、それらを達成する為の土台となるであろう「部門内・チーム内で協力し合える空気感づくり」に取り組んでいました。様々な施策を考案、実践しましたが、後日、そのプロジェクトを総括する中で、メンバーのほぼ全員から「あの取り組みがとても良かった」「あの取り組みがあったから、当初からチームメンバーと打ち解けられるようになった」と高評価を受けた動きがありました。「1時間自己紹介」と我々が(勝手に)名付けた取組です。

●当時、プロジェクトのキックオフを行うため、メンバー7名(+我々)は、通常働く本社(東京)から100km以上離れた合宿施設(栃木県某所)に集合しました(科学的根拠は確認できていませんが、人は、いつもの職場から100km以上離れると、よりオープンマインドになりやすい、という定説もありますよね)。午前中にプロジェクトリーダーからミッション説明が行われ、昼食を経て、その後に行われたのが、上記の「1時間自己紹介」。文字通り、プロジェクトメンバー一人ひとりから「自分の人生について、1時間(あくまで目安)語ってもらう」というものです。

●とはいえ、自分自身について語れ、と言われて、1時間とうとうと語れる人などは滅多にいません。なので、我々裏設計チームにて、先ずは合宿前に「1時間自己紹介を行う目的」「1時間自己紹介を行う上でのグランドルール」等をカジュアルなトーンで説明し、事前に「幼児時代の思い出の品(写真etc)」「小学校時代の思い出の品(写真etc)」等々を準備してもらい、それらを囲みながら、チームメンバーや我々がその話題に乗っかって質問や話題を膨らませていく、という方法を採りました(小道具として、会社承認のもと、昼間からアルコールやつまみ等も準備しました)。その結果、12時30分から始まった自己紹介が終わったのは、なんと、深夜の23時30分(一人1時間以上!)。皆の集中力を考え、翌日へ持ち越すことも提案しましたが、参加メンバーより「この空気の中で進めたい」と言われ、結局、全員一致のもと、盛り上がりと熱気の中、夜遅くまで続けることになったことを今でも覚えています。

●非常に有効に機能した「1時間自己紹介」ですが、この取り組みが組織において心理的安全性を担保するための「万能薬」となり得るかかどうか、と問われると、そこは是非、各々の組織の現状の空気感に照らし合わせて、実行するにしてもどんなプロセスで進めるかも含め、慎重に考えていただきたいと思います(我々もプロジェクトリーダーと、実行について事前に入念に打合せを行いました)。しかし、(当時のプロジェクトで有効に機能したように)組織によっては、それなりの効果を発揮する可能性も十分に含んでいるかもしれません。是非、自社に馴染むかどうかを思案しつつ、一つの参考事例として、頭に残しておいていただいても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都立川市でセミナー。

その後、北九州・小倉へ移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。