[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2375]

異業種ノウハウで“生産性向上”“現場活性化”を両立実現されたA部長の話(3)。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「政府、介護職の処遇改善へ介護費の見える化を推進
事業所の収入・人件費の配分など分析」

・・・・

8月31日に開催された

“公的価格評価検討委員会”

での一コマです。

この結果、人件費率が

“高い”

と出るのか、或いは

“低い”

と判断されるのか。

2024年度法改正にも大きく影響が出る内容である
ことは必至であり、

経営者としては注視しておくべき視点かもしれません。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。

https://www.joint-kaigo.com/articles/1164/

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■異業種ノウハウで“生産性向上”“現場活性化”を両立実現されたA部長の話(3)。
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●「業務効率化」「生産性向上」に関する意見交換を行う中でふと思い出した、北日本地
区・某社A部長の話。

●異業種の経営では当たり前に行われている“製造原価分析”を行い、「要介護度の軽重に
関わらず、労働分配の“量”がほぼ一定だった」「軽度の方に対しても重度者と同じように
対応をしている」という実態が見えてきました。

●「要介護度の軽重で区別すること自体違和感がある」という意見が現場から出てくる中、
A部長はどのように語りかけたのか。今日は、昨日の続きから始めさせていただきます。
以下、ご確認下さいませ。

●「誰に対してもしっかりとサポートして差し上げたい、という君たちの想いはよく分か
った。しかし、これは“経営”としてはやはりおかしな事象だし、何より貴方たちが常々口
にしている“自立支援”という観点から考えた場合、果たして今の状態が適正な状況なのだ
ろうか?」

●「また、あくまで私の感覚だが、ご利用者を見ていると、何でもかんでもあなた方に頼
り切り、言葉は悪いが、貴方たちを召使のように使っているように感じられる方も中には
いらっしゃる」

●「この関係は決して健全ではないし、ただでさえ忙しい君たちスタッフも疲弊してしま
うし、何よりこの部門の責任者として、大事な君たちの力をそんな風に軽く扱ってほしく
ない。こんな事を続けていると、ご利用者のADLも落ちるわ、君たちもストレスが溜まる
わ疲れるわ、双方にとって良くないことになるのではないか?」

●「 “経営”という視点からも勿論改善の必要性を感じるが、私は何よりその“サービスの
あり方”を変えるべきだと思う。ちなみに言うまでもないことかもしれないが、“要介護度
が低い方には関わる時間を一律減らせ”などと乱暴・現場を無視したことを言いたいわけ
ではない。一人ひとり状況が違うことは私も十分理解できている」

●「ただ、現状を先ずは一旦ゼロベースにして、一人ひとりに対する“支援のあり方”につ
いて、もう一度、皆で話し合ってみようよ。サ高住やデイの稼働率が低い今だからこそ、
今後、もっとお客様が増えてくる事を想定して、この部分に着手する絶好のタイミングな
んじゃないかな?今一度根本から考えてみたいと思うのだがどうだろう?」・・・・

●・・・・さて、本日は一旦、ここで締めさせていただきます。続きは来週月曜日のメルマガ
でお伝えさせていただきたいと思いますが、少しでも興味・関心を覚えていただいた方は
一度、時間を取り、上記A部長の発言を参照しながら「自分だったらどんな風に伝えるだ
ろう?」とあらためて考えてみていただいても面白いかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は京都市内にて、

興味深い取り組みをされている異業種法人様のインタビュー。

午後は神戸へ移動し、

午後から明日の終日を使った

合宿形式の討議を行います^^

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。