[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1387]

取り組み精度を高めれば、職員定着率向上の一助になるかもしれません。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「70歳以上の人が働ける企業は、25.8%(前年対比+3.2%)」

・・・・

全国のおよそ15万7,000社を対象にした、

厚生労働省による調査結果だそうです。

我々介護業界はどうなのでしょう?
(もっと高いような気も、、、?)

この先、1社でも多く、このような企業が増えれば
いいのになぁ、

などとふと、感じた次第です^^

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■取り組み精度を高めれば、職員定着率向上の一助になるかもしれません。
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●先日、東海地区の介護経営者(A社長)と職員定着率向上について意見交換させていただ
いた時の事。話の流れからふと、知人の異業種経営者が行っている取り組みを思い出し、そ
の内容をお伝えさせていただいたところ、「それは確かに有益な取り組みかもしれないです
ね。早速、うちでも導入を検討してみます」という、とても嬉しい反応をいただく機会があ
りました。

●この内容、ひょっとすると他のメルマガ読者の皆様の中にも気付きを感じていただける
方が中にはいらっしゃるかもしれない?という想いのもと、本日は是非、A社長にお伝えさ
せていただいた内容を皆様にもお伝えさせていただきたく思います。人事の世界で「エグジ
ットインタビュー」と呼ばれている取り組みについてです。

●「エグジットインタビュー」とはその名の通り「出口インタビュー」、即ち「全ての退職
手続きが終わった後の、最後のインタビュー(ヒアリング)」という意味です。事務手続き
等が全て終わり、退職が完全確定した後に、一般的には直属の上司等ではなく冷静、かつ客
観的に話を聞ける人(人事部等が請け負う事が多い)や、会社によっては外部の第三者が退
職予定者と向き合い、インタビューを行います。

●このインタビューでは先ず、「これまで一生懸命働き、頑張ってくれたことに対する感謝
の気持ち」を法人として明確に伝える事から始める事がとても重要です。その上で「今後、
組織に残る我々としては、より良い会社づくりを目指して頑張っていきたいと考えている」

●「そんな我々に対し、間もなく卒業(退職)していく貴方から、何かアドバイスをもらえ
たら大変ありがたい」「あなたの個人的な感覚・感情でも全然構わないので、是非、色々と
話を聞かせてもらえれば」というスタンスで退職予定者と向き合い、会社や仕事、人間関係
などへのホンネや不満等を聞き出していきます。

●このインタビュー、退職予定者に行う事が一般的ですが、会社によっては更に精度を高め
る為に、退職予定者のみならず同僚にまでインタビューを行う、というケースもあります。
その場合、退職者自身や部署に対する粗探しでは決してない事を明確に伝えた上で、「組織
としてどうすれば良かったか(退職が防げたか)」について意見が聞きたい、というスタン
スを明確にし、その納得感のもとにインタビューを始めることが重要です。

●以上のようなインタビューから得られる情報は、自社をより良い組織へと導く上において
非常に重要な示唆につながる可能性が高い事は勿論、場合によっては幾人かの退職者との面
談を通じて「退職につながりそうなタイプの共通項」を見出す事が出来れば、その視点を採
用活動に活かす事も出来るようになるでしょう。。。。

●さて、上記取り組み、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?「今以上にいい
組織をつくりたい」そんな気持ちをお持ちの経営者・幹部の皆様は是非、同様の取り組みに
ついて真剣に検討(或いは現状の取り組みに対し、更に精度を高める為に見直し)してみて
も悪くないかもしれませんね 。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中の都心での業務を経て、

午後は静岡市内で某介護事業者様との面談
です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。