[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1183]

この他業種事例から何を学ぶか(2)~A社長と私(原田)で意見交換した事~。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

「終末期に受けたい、あるいは受けたくない医療やケアを
あらかじめ記す

“事前指示書”

を作っておくことについて、66.0%が

“賛成”

と回答された」・・・・

興味深いデータが挙がっていましたね。

関心をお持ちの皆様は是非、下記をご確認下さいませ。

※第5回 人生の最終段階における医療の普及・啓発の
在り方に関する検討会

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000194863.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
■■
■■この他業種事例から何を学ぶか(2)~A社長と私(原田)で意見交換した事~。
■■
────────────────────────────────────────

●昨日のメルマガでご紹介させていただいた、”「ガソリン車は悪」に異議 マツダの独自
エコ路線、緻密な経営戦略の成否は”という記事。ご興味をお持ちいただいた方の中には、
既に目を通された方もいらっしゃるかと思います(もしまだの方は是非、下記をご参照下
さいませ)。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1802/19/news063.html

●今日は、この記事の中からA社長と私で注目し、「我々の今後の経営戦略を検討する上に
おいても、応用出来そうな部分がありますよね」と話し合ったポイントの中から3点ほど
を抜粋し、皆様にご紹介させていただきたいと思います(以下、一つずつ確認してまいりま
す)。

●先ず1点目のポイントは、「火力発電による電気で電気自動車(EV)を走らせることが本
当にエコなのか-」という、そもそもの問題提起について。(様々な思惑等を背景に)世の
大勢が一つの動きに向かう中、特にまだ成熟していない議論の場合、根本的・本質的な部分
において疑問を感じざるを得ない内容が含まれてくる、という事態は、まま起こり得ること
だと思います(今回で言うと、“EVは、二酸化炭素(CO2)を排出しない代表格だとされてい
る一方、使用する電気の供給を考慮に入れると、火力発電で石油や石炭、液化天然ガス(LNG)
を燃やす際にCO2を大量に排出している”という現実(矛盾)に対する疑問ですよね)。

●それらに対して感じる”収まりの悪さ”を看過せず、「本当にそうなのか?果たしてそれが正
しいことなのか?」「もっと適切な答があるんじゃないのか?」と自問自答を続け乍ら、根拠
と共に自分なりの答を見出し、それらを堂々と発信している、というところに、マツダ社独自
の姿勢・世界観のようなものを感じ、個人的には信頼を覚える次第です(私たちの周りでも上
記のような“粗い”議論って、ありませんでしょうか?)。

●そして、2点目のポイントとして感じたのが、“足元”ともしっかり整合性が図られた戦略が
検討・実行されている、という点。今回で言えば、「“EVシフト”といわれるが、自動車に占め
るEVの割合は、15年後でも20%前後にとどまるとの見方が多く、エンジン車が大勢を占める時
代は当面続く見通し」という部分をしっかり踏まえている、という点に、同社の“クレバーさ”を
感じる次第です。

●そして最後、3点目は、「EV車の可能性についても否定することなく、リーチを持つことを怠ら
ない(=17年にトヨタと資本提携し、EVの基幹技術を共同開発)」動きをとっている点。彼らは
“EV”そのものを問題視している訳ではなく、“CO2を大量に排出”することこそが問題だと指摘して
いるに過ぎず、その課題さえ払拭出来れば、“EV一押し”に変わる可能性も当然ある訳で、その可能
性についてもしっかりとおさえている点が実に論理的であり、周到であるように感じる次第です。。。

●さて、上記視点、皆様は如何思われましたでしょうか?“地域包括ケア”という抽象度が高い未来
(でも、政策誘導含めて看過できない未来)と、目の前のご利用者や家族、地域を支えていくとい
う“現実”や“本質”との狭間の中で、或いは、“国のニーズ・インサイト”と“顧客のニーズ・インサイ
ト”との狭間の中で、皆様はどのような自社なりの“哲学”“メッセージ”を持たれますでしょうか?
上記視点に少しでも関心を覚えていただけた方は一度、マツダ社の事例を題材に、自社なりの視点
を深めてみても面白いかもしれませんね^^

────────────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、長野県長野市にてセミナー。

終了後、東京を経由し、

明日の仕事場所である北海道・札幌へ移動します。
(夕方に長野を出発すれば夜に札幌に着けるなんて、日本は本当に便利です^^)

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。