[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1023]

パッと聞くと当たり前だけど、よく考えると“ドキッ”とすることってありますよね^^

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

厚生労働省は9日の自民党の会議で、

技能実習制度のスキームで外国人を介護の現場に
受け入れる際の詳しいルールを提案したようですね。

「原則として設立から3年以上が経過している施設でないと
受け入れ不可」

「訪問系のサービスは対象外」

「常勤職員総数が30人以下の小規模な施設の場合、その年の
新規の受け入れ人数は常勤職員の総数の10%を上限」

「毎年のように受け入れていくこともできるが、施設に
いる実習生の総数が常勤職員の総数を上回ってはいけない
(実習生と常勤職員の比は1:1が上限)」

「実習生への教育などで一定の成果をあげている“優良機関”
であれば、その年の新規の受け入れ人数は“一般機関”の2倍
まで可能」

「指導員は5人の実習生に対して1人を配置」

「入国後は日本語学習で240時間、介護の基礎で42時間の
講習を義務付け(日本語学習については、来日時点でN3
レベルにあれば80時間までの短縮も可)」

等々、

中々の要件だなぁ、と感じます^^

まだ確定ではないようですが、

今夏にも新たな省令・告示を公布し、

実施は今年11月1日から、

ということでもありますので、

本スキームに積極的な経営者様は是非、

事前に準備に着手しておいた方がいいかも
しれませんね。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■パッと聞くと当たり前だけど、よく考えると“ドキッ”とすることってありますよね^^
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●先日、情報交換も兼ね、数年ぶりに異業種の先輩経営者(A社長)と夕食を食べながら
意見交換させていただいた時の事。A社長の言葉を聞きながら正にタイトル通り、「パ
ッと聞くと当たり前だけど、よく考えると“ドキッ”とする」言葉に出会いました。今日
は、その時のA社長の言葉を皆様に共有させていただきます。「人は各々、モチベーション
のドライブがかかるポイントが違う」という内容についてです。

●上記の言葉、普通に話をしていると「ふむふむ。なるほど。」と頷きつつ、つい、聞き流
してしまうような言葉であるように感じるかもしれません(お恥ずかしい話、私がそうでし
た)。しかし、そんな態度で軽く聞き流していた私に対し、先輩であるA社長は次のように
おっしゃいました。「ちょっと待て。お前、今、聞き流してるけど、じゃぁ、その考え方を
お前はどこまで自社の人財開発や組織マネジメントに応用出来ている?」鳩が豆鉄砲を喰ら
ったような顔をしていたであろう私に対し、A社長の言葉は続きます。

●「効率性を考えると、組織内で展開される施策はどうしても“最大公約数”に終始してし
まいがちだ。勿論、それは致し方ない部分もあるかもしれないし、その切り口も組織には
必要だ。。でも、これだけ売り手市場(=求人数に比べて求職者が少ない)が続く中、特
に俺たち中小零細企業が生き残っていく為には、組織規模の小ささを逆に“強み”と捉え、
最大公約数的な施策と共に、もっと細やかな配慮を行っていくスタンスを両立させていく
ことが必要となるんじゃないか。その事により結果として職員のリテンション(=長く働い
てもらう事)が実現出来れば、組織の力は年を追うごとに強くなり、生産性も向上していく。
地味だが、或る意味、最も堅実な差別化戦略であるように思う。勿論、従業員に“おもねる”
という意味じゃなくてな」・・・・・・

●さて、A社長の意見、皆様はどのようにお感じになりますでしょうか?“売り手市場”と
いう社会環境であるが故、という視点も現実的には確かに重要なのかもしれませんが、その
一方で、A社長の言葉は我々に、時代・環境が大きく変わる中、もっと経営者としての根本の
スタンスを見直せ、と提起しているような気がしてなりません。少しでも心が動いた方は、
様々な経営環境を冷静に勘案しつつ、また、自身の経営ポリシーも含め、場合によっては一度、
本内容を叩きにあらためて今後の在り方についてじっくり思考してみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は近畿地区の介護事業者様と打合せ。

午後は神戸でセミナーを行い、

終了後、友人との会食の為、京都へ向かいます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。