[ケアビジネスSHINKA論 Vol.825]

童話から「思い」の大切さを学ぶ

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の鈴木です。
今週もよろしくお願い致します。

今週は、北海道が中心ですが、北海道にしては珍しく、連続した台風通過
を経験しました。確実に移動しなければならない立場なので心配しました
が予定通りこなせて一安心です。それにしても欠航、運休、通行止め・・・

月並みですが、普段普通に利用している交通網のありがたさを実感します。
考えてみたら、水や空気もしかり、そして医療・介護・福祉も同じですね。

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■童話から「思い」の大切さを学ぶ
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●イソップ童話にある「3人のレンガ積み職人」の話をご存知でしょうか。童話といえども経営のヒントとしてしばしば引用される大変示唆に富んだ話です。このメルマガの中でも思いの大切さ、理念の大切さについてしばしば触れていますが、それを改めて感じるためにもいい話なので、その概略(分かりやすいよう少しアレンジして)を紹介させていただきます。

●旅人がある町を歩いていると、レンガを積んでいる男に出会いました。旅人はその男に向かって尋ねます。「ここで何をしているんだ?」その男は「見ればわかるだろ。レンガを積んでいるんだ。毎日毎日同じことの繰り返し。今日もまだ先は長い」と嘆きながらも答えてくれました。

●しばらく行くと、また別の男がレンガを積んでいました。同じように尋ねます。「ここで何をしているんだ?」2番目の男は「いま壁をつくっているところだ。ちょうど半分ぐらいできたかな。この調子であと半分、仕上げていくつもりだ。」

●さらに行くと、また別の男がレンガ積みをしています。旅人は同じく尋ねます。「ここで何をしているんだ?」するとその男は「ああ、俺たちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ。ここには多くの人が集い祝福をうけるんだ。今自分がそこに関わっていることを誇りに思っている。」と目を輝かせて答えました。

●3人は、作業だけみれば同じ行動をしています。しかしながら、目には見えませんが、それに向き合う思いは3者で全くことなります。経営学者として著名なP.F.ドラッガーも、この3人のレンガ積みに対して、仕事の意義、意味をどう捉えるかにより、仕事への取組み姿勢が違うとし、さらに他者から「やらされている」という感覚から解放されることで「イキイキと働くことができ、仕事にも創意工夫をもたらすこともできる」と言っています。

●実際環境は違えど、皆それぞれの仕事には大きな意義があることでしょう。ただし、各自が自身の仕事をどう認識しているか。そういった視点からの掘り下げの中にも経営としてのヒントがある気がします。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

又、ご意見等もお聞かせ下さい。
今朝はお付き合いいただき、ありがとうございました。