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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
今日は珍しく、時事ネタです^^
先日、とあるセミナーで、
介護事業経営者の方に、
「消費増税対策を既に進めている方は
いらっしゃいますか?」
と聞いたところ、誰も手が上がりません
でした。
そこで、
「では、消費増税により、自社の経営に
どのようなインパクト(影響)があるのか
説明できる方は?」
と質問を変えたところ、こちらも誰も手を
上げる方がいらっしゃいませんでした。
気にはなるけど、今の経営、今の現場に
いっぱいいっぱいで、
そこまで頭が回っていない、ということ
なのかもしれません。
でも、これ、実は、とっても大きな問題
として、
私たち介護事業経営者に降りかかって
くる、と考えておいた方がよさそうです。
ご存知の通り、
消費税は、2014年4月1日に5%から
8%に、
2015年10月1日に8%から10%に
上がることがほぼ確定しています。
9月2日に発表される4~6月期の
法人企業統計、
9月9日に発表される4~6月期GDP2次
速報値、
9月27日に発表される8月消費者物価指数、
10月1日の8月失業率・有効求人倍率
等々の経済指標を考慮に入れながら、
10月中旬までに消費増税について最終判断を
下す、
と安倍総理はお話しているようですが、
ほぼ実行されることは間違いない、と考えて
おいた方がいいでしょうし、
少なくとも、
上がった場合の心構えと事前準備は
進めておいて絶対に損はありません。
では、増税により、どのような影響が出てくる
のでしょうか?
パッと思いつくだけでも、次の3つが頭に
浮かびます。
(1)
食材費等の仕入れ経費や・外注費等
にかかる消費税負担が増大する。
⇒資金繰りが厳しくなる?
(2)
ご利用者宅の収入増加が約束されない中、
税負担だけが先行し、家計が圧迫される。
⇒サービスの利用控え誘引?
(3)
職員の生活・家計も(2)と同様に厳しく
なる。
⇒給与アップの要望増大?
・・・・・・・・・
如何でしょう?
結構大きな問題ですよね。
勿論、増税は社会保障の充実のために
実施されるものであり、
次期の介護報酬改定が実行される2015年
には、
介護報酬の上乗せも当然、実行されると
思います。
しかし、国の現時点までの議論を追う
限り、
経費増に見合う介護報酬の上乗せが
実行されるか、
というと、全く不透明な状況だ、
と言わざるを得ませんし、
それどころか、消費増税のタイミングで
“介護予防・重度化予防・介護施設の
重点化(=在宅への移行)により、
1800億円分を効率化(削減)させる、”
なんて話もずいぶん前から公表されています。
また、消費増税とは関係ありませんが、
今後、ご利用者負担の割合が1割負担から
更に上がってくる可能性も視野に入れて
おかなければなりません。
このような状況を踏まえ、
私たち介護経営者は、今からどのような
心構えのもと、
どのような準備を進めておく必要がある
のでしょうか?
幾つかの視点・ポイントがありますが、
中でも、私は今、お会いする全ての介護
事業者に、
「先ずは、近い将来の消費増税実行に備えて、
今のタイミングから、組織内の
“サンクコスト(沈んだコスト)”
を徹底的に洗い出し、
経営上の贅肉(無駄)を削ぎ落とす努力を
始めましょう。」
と伝えています。
コストダウンにばかり目が行き過ぎると、
経営の本質から意識が削がれてしまう、
という意見もありますが、
その点をしっかりと踏まえて対処すれば、
とても有益な施策となります。
それらが実現できると、直接的に利益が増加
するだけでなく、
今後、ご利用者やご家族の負担増を、
事業者側の経営効率策により吸収できる
可能性も生まれてきます。
勿論、全ての介護事業において最も大きな経費は
人財に関わるものであり、
その部分についても見直しをする必要はあるかも
しれません。
しかし、私たち介護事業者にとって、“ヒト”は
単なる経費ではなく、
バランスシートには載ってこないものの、
最大の
“資産”
であることは、以前のメルマガでもお伝えした
通りです。
安易な手入れは、サービスレベルや組織に
ダメージを与える可能性を与え、
返って組織を疲弊させてしまったり、
顧客離れを促進させてしまったりする
危険性もはらんでいます。
例えば、賃料負担を合理的・合法的に、
そして円満に(笑)削減できないか?
利用料徴収等で使用している口座振替
サービス手数料を合理的に削減出来ないか?
廃棄物処理費を合理的・合法的に削減
できないか?
既存の保険関係(施設賠償や車両、その他
諸々加入している保険)の契約形態を見直し、
合理的・合法的に削減出来ないか?
社会保険料を節税と同じような感覚で、
合理的・合法的に削減できないか?
業務プロセスを見直し、合理的・合法的に
コストを削減できないか?
(今、我々がやっている厨房改革もその1つの
チャレンジです)
今、挙げたものは、今まで、実際に介護事業所
で取り組み、それなりに成果を上げた施策の一例
です。
まだまだ、他の切り口もありますし、私が気付いて
いない視点も沢山あるはずです。
私自身も今後、アンテナを張り巡らして
様々、有益な情報をキャッチし、皆様に
発信していく予定ですが、
逆に、こんなコストダウンの方法・
アイデアがあるよ、
という場合には、是非、個別にでもご連絡
いただければ幸いです。
前にも書きましたが、
“上に政策あれば下に対策あり”、
是非、逞しく頑張ってまいりましょう!
以上、何かのお役にたてれば幸いです。
今日は朝6時の新幹線で福島県郡山市から
京都へ移動。
10時30分より京都で打合せを1件行い、
午後は京都でセミナー。
その後、大阪へ入ります。
皆さんは、今日はどんな1日を過ごされるので
しょうか?
充実した1日を過ごせるよう、今日もお互い
頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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