先ず、足下を固める。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先々週の東洋経済オンラインに、

興味深い記事が載っていましたね。

以前、別の方から話を聞き、

“どういう策を打つのかな?”

と私自身も気にして見ていた、

京都丹後鉄道のお話です。

この記事、

我々にも様々な気付きを提供してくれる
ものと思いますので、

皆様にも是非、ご紹介させていただきたく
思います。

特に、稼働率を上げたいとお考えの経営者・
経営幹部・管理者の皆様は要注目の記事です^^

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4月1日、北近畿タンゴ鉄道(KTR)は京都丹後
鉄道(丹鉄)として生まれ変わった。

KTRは1982年に京都府など沿線自治体の出資に
よる第3セクター鉄道として設立された。

沿線には日本三景の1つ

“天橋立”

をはじめとする観光名所が数多く存在する。

が、マイカーの普及や少子高齢化で利用者が
減少。

赤字額が膨らみ、事業存続が困難となった。

出資する自治体らは、

経営再建策として

“上下分離方式”

の導入を決断。

KTRはインフラのみを保有し、

車両運行とインフラの保守は外部の会社が
行うという方式が取られることになった。

車両運行を担う会社は公募が行われ、

昨年5月、

高速バス大手のウィラー・アライアンスが
選ばれた。

そして、

その子会社であるウィラー・トレインズ
(以降、ウィラー社)が今年4月1日から
鉄道運行を引き継ぎ、

丹鉄としてスタートしたのだ。

KTRの社員も丹鉄に引き継がれた。

ウィラー社は

“高速バスの革命児”

という異名を持つ。

業界に先駆けてインターネット予約サービスや
顧客層に合わせたシートなど、

先進的なサービスを導入。

現在は、日本各地で1日20路線・212便を
運行している。

地元には、

“同社が丹鉄を経営すれば画期的なサービスで
赤字鉄道を建て直してくれるのでは”

という期待があった。

事実、同社が選ばれた理由として、

インターネットによるPR強化、

ドライブレコーダーなどを活用した
安全管理の科学化などが挙げられている。

ただ、運営事業者として内定した後に
同社が取ったのは、

画期的というよりも、

むしろ地に足の着いた行動。

今はやりの朝ドラ風にいえば

“地道にコツコツ”

だった。

ウィラー社の村瀬茂高社長は昨年6月、

天橋立がある宮津市内に家を借り、

週の半分を現地で暮らすという二重生活
を始めた。

現地の実情を肌で知るためだ。

車を使わず、鉄道やバスだけで生活や
仕事ができるか、

3~4カ月試してみた。

結果は

「公共交通だけでは厳しかった」

という。

マイカーの普及や少子高齢化といった
外的要因もさることながら、

鉄道ダイヤが不便という内的要因が
利用者を減らしていた。

口だけの理念ではなく、

具体的に何かを変えないと鉄道を使って
もらえない。

村瀬社長はあらためてそう感じた。

地元の人に利用してもらえる交通とは何か。

見えた答えは、

鉄道、バス、フェリーといった公共交通を
ネットワーク化させて、

スムーズに乗り換えできるようにすること
だった。

鉄道の運行本数を増やし、

ちょうど1時間おきに発車するパターン
ダイヤを導入。

さらに、鉄道を軸として機動力のある
路線バスとシームレスに接続することで、

乗り換え時のストレスを軽減。

バス路線がないエリアはタクシーや
カーシェアリングを活用して、

交通空白地帯の解消を目指すというものだ。

「これが実現すれば、マイカーよりも便利に
なる」

と、村瀬社長は確信する。

観光面でも、

マイカーがなくても公共交通やレンタサイクル
だけで観光地を回れる仕組みを作っていく考えだ。

そのためには、

地元の交通機関との連携が不可欠。

路線バスにしても、

運行ダイヤの変更が必要になる。

「地元のバス事業者からは前向きに検討して
もらっている」

と村瀬社長は言う。

ただ、

パターンダイヤの導入は多くの事業者との
調整が必要になるため、

一筋縄ではいかない。

JR各線はすでに3月にダイヤを改正して
しまっており、

丹鉄が4月にパターンダイヤを導入すると、

接続がうまくいかなくなってしまう。

そのため、

4月の開業に合わせたパターンダイヤの
導入は見送られた。

それでも、村瀬社長は

「少しずつ、できるところから始めていく。
5年後にはある程度の姿を見せたい」

と語る。

地元での雇用創出にも同社は取り組む。

「当社のカスタマーサービス部門やIT開発
部門をこの地域に移管して、

地元に就職先がないという若い人に働いて
もらう」(村瀬社長)。

ウィラー社が先陣を切ることで、

他企業にも追随してもらいたいという。

通勤手段として丹鉄を使ってもらえば、

運賃収入の増加にもつながる。

(以降、割愛)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・・・・・・・

如何でしょう?

とても地に足の着いた動きだと思いませんか?

“地方鉄道の活性化”

と言えば、

“地元特産品×観光”

をキーワードにしながら企画列車を
走らせたり等、

一般的には

“外から人を呼び込む施策”

に世の中の注目が集まります。

しかし、ウィラー社は、

恐らくそのような手法は得意分野
であろうものの、

先ずは地元に住んでいる方々にとっての

“インフラ”

としての利便性を高めて底上げを行おう、

という

“足場固め”

を着実に実行している、

しかも、精神論ではなく、

経営者自身が現場を見つめ、

そこから導き出された

“数値(=乗車数向上)に直結する”

アクションに力を注いでいる、

という点に、

個人的には、とても安定感を
感じた次第です。

介護業界でも、

“稼働率を上げたい”

という思いで日々、

事業に取り組んでいる経営者・経営
幹部・管理者の方はとても多いでしょう。

そんな皆様は、是非、

“我々の打っている施策は、ウィラー社の
施策と比べても質的に遜色ないか?”

ということを是非、セルフチェックして
みていただきたいと思います。

“全く遜色ない!”

“大丈夫!”

と思える方は是非、

そのまま突き進んでいただければと
思いますが、

もし、心にストンと落ちる感覚がない
方については、

一度、メンバーと一緒に考え、見直して
みても悪くはないかもしれませんね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は群馬県高崎市でセミナーです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

※本日の記事の引用元サイトはこちら

http://toyokeizai.net/articles/-/66901

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