中央タクシーの事例から何を学べるか?

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先日、とある会話の中で、

全国でも有名な

“中央タクシー”

のエピソードについて触れる機会があり、

その話を聞いていただいた方々から、

“とても参考になった”

という評価をいただきました。

以前にこのメルマガでもお伝えしたことが
ある内容ですが、

皆様にもあらためて確認していただきたく、

再び、ご紹介させていただきます。


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今から約15年前の、1998年の冬。

オリンピック開催地の長野には、

観光客や報道陣がどっと押し寄せてきて
いました。

この時期は街全体、そして勿論、タクシー業界も
空前の特需に沸いており、

報道各社は早い時期から、

我先にと市内・県内のタクシー会社に貸切の
予約を入れようとしてきます。

当然、元々評判の良かった中央タクシーにも
沢山の予約が入り、

あっという間にオリンピック期間中の大半が
予約で埋まりつつあった、そんな時。

予約状況をボーっと見ていた、ある1人の
ドライバーが、

こんな言葉を呟いたそうです。

“この予約状況は確かに嬉しいけれど、

これじゃぁ、いつもうちのタクシーを使って
毎週〇曜日に病院に通われている□□さんは
どうするんだ?

誰があの方を病院にお連れするんだ?”

このふとした呟きがきっかけとなり、

“いつも私たちの会社を使っていただいている
お客様を蹴ってまで、特需に対応すべきか否か“

という議論が、ドライバー同士の間で沸き起こり
ました。

そして、従業員から相談を受ける形でこの議論の
報告を受けた経営者の宇都宮氏は、

しばらく考えた後、社員に向かって次のように
回答します。

“貸切予約をしてくれた方には大変申し訳ないが、

今回は予約をキャンセルさせていただこう。

私たちは、この街のタクシー会社であり、

この街の方の為の会社なんだから、

特需より、いつものお客様を最優先に考えよう”

いつものお客様に迷惑がかからない程度の予約量
ぐらいなら残しておいてもいいのではないか、

という声も中では上がったそうですが、

“それではお断りした企業に申し訳が立たないし、
筋が通らない”

宇都宮氏はそう答え、全てを断ったそうです。

ちなみに、後で分かったことだそうですが、

この時期に長野で貸切予約を断ったのは、

なんと、中央タクシー1社だけ(苦笑)。

その後、大会期間中、

同業他社は、通常の3倍近い売り上げを上げる
会社も出てくる等

“大幅増収”

を果たしました。

しかし、大会が終わると、当然売り上げは
元通りに、、、、、

いや、そうではなく、

なんと、通常時期以上に売上減になってしまった
そうです。

かたや、中央タクシーは、大会終了後以降も
売上は右肩上がり。

この理由、勘の鋭い方なら既にピンときている
かもしれませんね。

“いつも予約している会社が予約できない”

そう言ってホトホト困りはて、

“タクシー予約難民”

と化してしまった地元の方々は、

様々なタクシー会社に電話をかけ、

何とか中央タクシーに辿り着いて予約を確保
することができました。

そして、

“貸切予約を全てお断りした”

というその心意気、

加えて、同社特有の素晴らしいサービスに感動し、

結果として、特需対応に沸いた会社は、

中央タクシーにお客様を取られてしまったのです。

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・・・・・・如何でしょう?

この会社が地元でダントツに愛されている理由が
よく分かる気がしませんか?

人によっては、

“特需後の顧客増を狙って予約を断ったんじゃない?”

という鋭い(笑?)見方で受け止める方もいらっしゃる
かもしれませんが、

しかし、今なお地元で愛され、必要とされ、

営々と事業として存続・発展を続けている、

という事実の前では、

そのような詮索すらもあまり意味を為さないのでは?

なんて、私は思います。

“地域を守る”

“地域に役立つ”

仕事をしている、という点では、

私たちも中央タクシーも全く同じです。

その意味ではこの話、

様々な学びを私たちに与えてくれると
思いませんか?

是非、自らの中で振り返り、

心に沁みこませてみてもいいかも
しれませんね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

本日は都心でビデオ撮影、

及びパートナーである社会保険労務士の皆様
との勉強会です。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいり
ましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

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