“リアル赤ちゃん”セラピー(?)

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者様に送信させていただいております。
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こんにちは、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

昨日、何気なくネットのニュースを
読んでいたら、面白い記事に出会いました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
我々の業界の試みとして関心をお持ちになる
方も多いと思いますので、念のため、シェア
させていただきますね。

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認知症の高齢者が、赤ちゃんと一緒に「体育」「音楽」
「図工」などの“授業”を受けると、表情が豊かになり、
おしゃべりが増えた-。

神戸市内のNPO法人が、そんな“赤ちゃん効果”
を調査し、高齢者施設向けの介護プログラムとして
事業化を目指すユニークな取り組みを続けている。

赤ちゃんの人形やロボットによる高齢者への癒し
効果は報告されているが、

実際の赤ちゃんがもたらす効果に関する調査は
ほとんど例がなく、注目が集まっている。

神戸市中央区の「デイサービス真愛」の遊戯室。

昨年11月22日、認知症の高齢者約40人と、
8カ月、10カ月、1歳10カ月の赤ちゃんと
母親の計3組が集まった。

「さあ、赤ちゃんと一緒に体を動かしてみましょう」

講師の説明でノリのいい音楽がスタート。

高齢者らはポンポンを手に車いすに乗ったまま
体を動かし始め、

よちよち歩きの赤ちゃんが近づいてくると、
赤ちゃんに見せようとして、大きく手を動かし、
リズムを取ろうとする。

見守っていた職員から

「赤ちゃんも喜んでいるね」

と声をかけられると、うれしそうに頬を
ゆるめた。

体育の“授業”を受けた芝イソエさん(95)は、

「体を動かすと気持ちよかったので次回が
楽しみです。

赤ちゃんを抱っこすると子育てをしていた
遠い昔を思い出しました。」

と笑顔で話した。

この取り組みは、子育て中の母親が働きやすい
社会を目指すNPO法人「ママの働き方応援隊」
(神戸市中央区)が主催。

赤ちゃんがもつ、他者を優しい気持ちにさせる力
に着目、赤ちゃんを高齢者施設などに派遣する
「赤ちゃん先生」事業を平成23年秋から兵庫県内
を中心にスタートさせ、現在は東京都や愛知、岐阜県
などに広がっている。

今回は、赤ちゃん先生をより発展させた形で、介護
プログラムとしての事業化を計画。

書道師範や栄養士の資格などを有する赤ちゃんの
母親たちが、それぞれの得意分野を生かして講師
となり、高齢者は赤ちゃんと一緒に“授業”を
受ける。

すでに音楽と体育、書道の授業が実施され、普段無口な
高齢者が授業中に笑顔を見せ、よくしゃべるようになった
という。

残りの「書道」「図工」「食育」を含めて、5科目を
何度か繰り返し、来年3月までに調査結果をまとめる
予定だ。

高齢者との会話の中から、昔を思い出すなどの心の
変化や“授業”への意欲などの効果を、講師の母親や
施設の職員らが写真を交えて1人ずつ1冊のノートに
まとめていくという。

介護の現場では、赤ちゃんの人形を抱っこしたり、
赤ちゃんロボットと触れ合うことで高齢者の心を癒やす
「ドールセラピー」や「ロボットセラピー」の療法が既に
取りれられている。

「人形やロボットではなく、実際の赤ちゃんに触れる
効果はより深いのではないかと考えています。

調査の結果、効果がある程度示すことができれば、
各地の高齢者施設で介護プログラムとして採用して
もらえるのでは」と同法人の恵夕喜子理事長は抱負を語る。

実はこのプログラムの事業化には、もうひとつの
狙いがある。

出産・子育てを機に仕事をやめ家に閉じこもりがちな
母親が、得意分野を生かして講師を務めることで、

「いずれ職業につながるような仕組みを摸索したい」

という。

神戸大学発達科学部の伊藤篤教授(子ども家庭福祉論)は、

「赤ちゃんには、愛しい、守ってあげたいと思わせる力が
生まれつき備わっている。

第一線から離れた高齢者にとって、赤ちゃんをあやしたり、
抱っこしたりする中で、守るべき小さな命のために自分も
役に立っているという実感がわく。

子育て経験者なら昔の幸せな情動が呼び覚まされ、幸福感にも
浸ることができる。

また、学童期に習った書道や音楽などの授業を思い出すことで、
いい刺激やケアになると思う」

と話している。
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今から約5年前、弊社の事業所(デイサービス)に、
子連れで出勤してくる20代中盤の女性社員がいました。

「子連れの出勤も検討します」

そんな求人のフレーズを見て、藁にもすがる顔で
子供をおんぶしながら面接に来た様子を今でも
はっきりと覚えています。

その時の子供はわずか11カ月(女の子)。

さすがに小さすぎるだろう、と思いつつ、現場の
リーダーに「どう思う?」と聞いたところ、

「彼女自身はしっかりしているし、スタッフと
しては是非欲しい存在。どうなるか分かりませんが、
始めから断らずに、先ずは皆で協力してやってみま
しょう。」

との返事が返ってきて、彼女の採用を決めました。

それから約2年後、旦那さんの転職に伴って引越
することになり、彼女は弊社を退職することになり
ました。

その間、彼女も勿論大変頑張ってくれたのですが、

3歳ぐらいまで育ったその子供は、社内では勿論、
ご利用者の家族からも

「最強の介護職員」

と呼ばれていました(笑)。

その子が泣くと、いろんなご利用者が抱っこして
あやそうとしたり、

笑うと皆も笑顔になったり、

彼女への躾についてご利用者同士が言い合いの
ケンカをしたり(笑)。

とにかく、彼女を中心にして、1つの社会が
出来上がっていたことを今でも思い出します。

ある97歳のご利用者は、彼女のおかげで生きる
活力を取り戻した、と言っても過言ではないくらい
可愛がっていました。
(その一部始終は弊社のHPにて「車イスのトメさん
が歩けるようになった」というレポート形式でまと
めてあります)

子供の持つ力、というか、子供がそこに存在する、
というだけで、ご利用者に与える好影響を身に染みて
理解している私としては、

このような試みが世の中で認められ、もっともっと
拡がればいいな、と思い、何だかとても温かく、
明るい気分になりました。

皆様はこのニュースを見て、何か感じるものは
ありましたでしょうか?

何かのお役に立てれば幸いです。

今日の私は、千葉県習志野市でセミナー。

「ご利用者やご家族が“感動”するサービスを実現する!
実例に学ぶ、現場力を高める人財育成のポイントとは」

というタイトルでお話してきます。

終了後、明日のセミナー会場である秋田へ移動です。

皆さんも素晴らしい1日となるように、頑張って
下さいね!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました!

ではでは。

追伸:

実は昨日、私の2冊目の本が出版されました。

題名は、
「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署
対策・助成金活用」です(日本法令より出版)。

弊社顧問でもあり、介護特化社労士である養父
真介(ようふしんすけ)先生との共著で、

私が経営全般について、養父先生が労務や
助成金について書いています。

僭越ながら、なかなかいい本に仕上がっていると
自画自賛しています(笑)。

介護経営に関する様々なヒントも満載ですので、

関心をお持ちいただける方は是非!ご購入いただ
ければ嬉しいです。
(書店に並ぶのは後数日かかるそうですが、既に
アマゾンで購入できるようになっています)

ちなみに、上記で触れたレポート

「車いすのトメさん(97)が歩けるようになった」

も本の中で紹介しています。

アマゾンでの購入はこちらから↓

http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%89%80%E7%
B5%8C%E5%96%B6%E3%81%AE%E6%A5%B5%E6%84%8F%E3%81%A8%E5%8A%B4%E5%8B%99%E7%
AE%A1%E7%90%86%E3%83%BB%E5%8A%B4%E5%9F%BA%E7%BD%B2%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%
83%BB%E5%8A%A9%E6%88%90%E9%87%91%E6%B4%BB%E7%94%A8-%E5%8E%9F%E7%94%B0-%
E5%8C%A1/dp/4539723138/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1366038909&sr=8-
5&keywords=%E5%8E%9F%E7%94%B0%E5%8C%A1

それでは、宜しくお願い致します。

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CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)

◆運営会社:株式会社タッグ
〒532‐0023
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ザ・グランドビューオオサカ1602

メール:info@cb-tag.net
URL:http://cb-tag.net/
TEL :06-6306-6567 
FAX:06-6306-6568     
           ~Visionary Care Company~

社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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※このメールに書かれた内容の無断転載、無断複製については、原則OKと
 します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
 と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
 します。
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