組織が発展しない理由は“経営者”にある!?

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

毎日毎日、

様々な企業経営者の方とお話をさせて
いただいたり、

また、自分自身を振り返る中、

ごく当たり前なことなのに、

何故か最近、あらためて

“大事だよなぁ”

と感じることがあります。

それは、

“経営者も組織機能の1つ”

だということ。
(当然すぎますか?^^)

特に最近、その想いを最も強くしたのは、

ある介護事業経営者のこんな発言でした。

“日々、忙しすぎて、本当に大事な仕事に
手がつけられない”

その言葉に違和感を覚えた私は、次のように
質問させていただきました。

“日々、忙しい、というのは、具体的には今
どのような状況なのでしょうか?”

私が聞くと、彼が日々、行っている仕事は、

事務的なものだったり、現場の仕事だったり、、、、

もちろん、どれをとっても重要な仕事では
あるものの、

私の感覚からすると、その多くが、

“経営者としてやるべき、優先順位が高い仕事”

とは思えませんでした。

そこで、失礼を承知で、そのように感じた
ことを社長にお伝えしたところ、

その経営者は苦笑いしながら、

でも、

半ばふくれっ面で、

“だって、代わりにやってくれる人がいない
んですよ。これ以上、人を雇う余裕もないし、、、“

とおっしゃいました。

一個人としては非常に共感するところ
ではありますが(苦笑)、

彼の発言意図や感情を私なりに理解した上で、

なおも私は敢えて言葉を続けました。

「社長。社長は“経営者”ですよね。

様々な事情がおありかと思いますが、最終的には

“経営者業務”

ではなく、それ以外の仕事を優先している、

ということに、ご自身で何か感じませんか?」

「いや、そりゃ分っているけどさぁ。。。。」

引き続きのふくれっ面ながらも、

その方は大変素直な方だったようで、

しばらく腕を組んで黙りこんだ後、

ふと、何かに気付いたような表情を浮かべ、

私に目を合わせて次のように発言されました。

「私は経営者なのに、経営者業務を最優先に
していない。

それって、私は、

“経営者”

ではない、ということですよね?」

その言葉を受けて、私は次のように
返答しました。

「それは言い過ぎかもしれませんが、

言葉を換えるとすると、

会社組織として、

最も重要であろうと思われる

“機能”

が停止してしまっている、

と理解したほうがいいのかもしれませんね。」

・・・・・

組織の中にはいろんな役割があります。

そして、その各々のポジションにいる
方々が、

自らの役割を認識し、

それらを全うすることを前提として初めて、

組織が機能する前提が整ったと言える、

と私は理解しています。
(実際に組織が有機的に機能するには
それ以外の様々な要素が絡み合いますが)

そんな中、

“経営者が最も機能してない”

なんていうことも、実は、

意外にあるのではないか、

とも思うのです。

特に創業経営者って、

自らのアイデンティティの一つの
表現方法として、

会社を経営している場合も多いと思います。

そうなると、当然ですが、

“会社=自分自身”

“経営者=自分自身”

という図式が出来上がる。

しかし、

“親方についていく”

というノリで組織経営できる内は
それでよいのでしょうが、

ある一定規模・段階を超えてくると、

“親分”

的側面を大事にしながらも、それ以外の

“経営者としての機能”

を果たすことが特に強く求められるように
なってきます。

しかし、自らのセルフイメージが、

“会社=自分自身”

“経営者=自分自身”

のままだけでいると、組織が機能しなくなり、

それこそ、企業として、

次なる発展のステップに向けた一歩が
出なくなってしまう。

そこで、自らの存在を

“機能の一つ”

と捉え、

或る意味、素の自分と異なる役割を

“演じる”

のか。

それとも、素の自分のパワーを維持する
ために、

信頼できる番頭を確保して、

経営者としての一定部分の

“機能”

を補ってもらえるように組織をデザイン
するのか。

組織を今以上に発展させようと
思えば、

そのどちらかを選択しなければ
ならなくなるのではないでしょうか。

先ほどの発言を引用するとするなら、

“代わりがいないから自分がやらざるを
得ない”

という状況に対し、どう

“決断”

し、どう

“実行”

するか、ということです。

如何でしょう?

社員に対する人材育成も、

とても重要だと思いますが、

少し視点を変えて、

“私は経営者として機能しているだろうか?”

“私は経営者と呼ぶに相応しい仕事を出来ている
のだろうか?”

と、少し考えてみてもいいかもしれませんね。

私は既に自問自答し、

“ドキッ”

としたところです(笑)。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は南の九州とは真逆の街、

北海道の札幌でセミナー。

その後、明日のセミナー開催地、旭川へ向かいます。

今日も出会える皆様との縁を

“一期一会”

にすべく、気合を入れて臨んみます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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