[ケアビジネスSHINKA論 Vol.975]

非常に示唆深いお話をお聞きしました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

“骨太の方針2017”

の策定に向けた検討が、先日の経済財政諮問会議
より開始となりましたね。

例年通り6月に取りまとめを行い、

その大きな方向性は、年末の予算編成などに反映される
こととなります。

恐らく今までの議論(生産性向上・社会保障財源の効率化・
最適化etc)の踏襲も多いと思いますが、

念の為、6月に向けてしっかり注視しておいた方が良いかも
しれませんね。

※“骨太の方針2017”に向けた議論が始まった、
第4回経済財政諮問会議の資料はこちら

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2017/0330/agenda.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
■■
■■非常に示唆深いお話をお聞きしました。
■■
───────────────────────────────────

●先日、首都圏地区の女性介護経営者(A社長)と意見交換させていただく機会があったのですが、その折に、職員や組織との向き合い方について非常に示唆深いお話をうかがわせていただきました。この話、ひょっとすると読者の皆様にも参考にしていただけるかも?と思いつつ、本日のメルマガでご紹介させていただきます。「華道の精神を組織や職員に活かす」という話についてです。

●A社長は学生時代から現在に至るまでのウン十年(?)の間、ずっと“華道”をたしなまれてこられたらしく、その分野に対する造詣がとても深い方でした。生来、どちらかと言うと好奇心が強い私は自身が知らない分野の話を聞くのが大好きな為、つい、介護経営の話そっちのけで“華道”のお話をずっと聞かせていただいていたのですが^^、その途中でA社長がふとおっしゃった言葉が妙に頭に引っかかり、耳から離れませんでした「まだまだ偉そうなことを言えるレベルではありませんが、私自身、華道の考え方・世界観を人や組織づくりに何とか活かしていきたい、と常に意識しているんですよ」

●ひとしきり話をうかがった後、私は頭の中をグルグルと回っていた前述の言葉の意味を理解したく、口火を切りました。「ところでA社長、先ほどおっしゃっていただいた言葉なのですが、キチンと意味が理解出来ていないように私自身、思うんです、大変申し訳ございません。差し支えなければもう少し、詳しく教えていただけますでしょうか?」質問する私の顔を優し気な笑顔で見つめながら、A社長は次のように丁寧に説明して下さいました。

●「華道の世界では花を生ける際、“こちらの意図する造形を無理やりつくろうとしてはいけない。あくまで、花の美しさをどう活かすか、という気持ちで花と向き合いなさい”という指導が徹底されるんです。或る意味、私たち人間は、花の良さを目いっぱい引き出すための道具なのだ、という意味ですよね。私も一人ひとりの職員という“花”の素晴らしさをどう引き出していけばいいのか?ということを考える立場なのだと思っています。未熟者なので、お世辞にも出来ているとは言い辛いのですが、、、、、」

●この言葉、文字で読めば何となく優しい、“フワッ”としたトーンで受け取られがちかもしれませんが、私自身、A社長と向き合ってお話をさせていただく中、正直、そのようなトーン・印象ではなく、むしろ、“これからの介護経営では、そのような気持ちで職員と向き合っていく必要がある”“それが自社の魅力につながる”という“意志”“温度”を強く感じた次第です。

●“売り手市場”と言われる介護人材市場において、適切な人財が組織に定着する環境を創れるか否かは、或る意味、その企業の“生命線”“命綱”と言っても過言ではないかもしれません。その前提に立った場合、皆様は上記A社長の言葉をどのように受け止められますでしょうか?ますます環境の変化が加速してくることが必至となる中、あらためて“組織”“人財”に対するあり方について、A社長の言葉を頭に残しながら、自らの“あり方”を点検してみるのも悪くないかもしれませんね。

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は東京・都心にて、

デスクワーク&打合せに従事します。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。