[ケアビジネスSHINKA論 Vol.925]

コンセプトを研ぎ澄ます~他業界の事例より~

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

昨日、

日本の介護サービス業の就業人口を増やすために、

株式会社リクルートキャリアが主宰しているプロジェクト

“HELPMAN JAPAN”

が、

“介護サービス業 従業員満足度調査”

を発表しましたね。

同調査によると、

従業員満足度に最も影響を与えている施設に対する
評価項目は、

“職場における連帯感”、

であり、特に、正規従業員は、職場における連帯感と
ともに

“経営層の理念”

がポイントとなっている、

という調査結果が導き出されています。

色々気付きや学びがあると思いますので、

人財定着に関心をお持ちの皆様は、是非、

同調査結果に目を通されることをおススメします。

https://www.recruitcareer.co.jp/news/20170123.pdf

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■コンセプトを研ぎ澄ます~他業界の事例より~
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●先日、住宅型有料老人ホームを複数展開されている東海地区の経営者と意見交換をさせていただいた際、“事業コンセプトの重要性”に話が及び、私からとある他業界の事例をお伝えさせていただいたところ、「頭の中がスッキリしました。そういう事なんですね!」という、とても嬉しいご反応をいただきました。この内容、他の皆様にもお役に立てるかも?と思いつつ、本日のメルマガにてご紹介させていただきます。2013年に東京・渋谷区でオープンした賃貸物件“ワインアパートメント”についてです。

http://wineapartment.jp/

●“ワインアパートメント”は文字通り、“ワイン好きが集まるマンション”。各住戸には専用のワインセラーが常備されている他、地下1階は丸ごとワインカーヴになっており、最大1万本までが収納可能となっているそうです。それ以外にも、自室でのホームパーティーを(本物件に勤務する)ソムリエがコーディネートしたり、週末にソムリエから入居者へ1人1杯のワインをサービスする「ウィークエンドワインカフェ」というサービスを提供したり、月1回ソムリエが主催する会員制ワインテイスティングサロン「ソムリエ主催ワイン会」が開催されたり、メールやSNSで日常的にワインに関する相談を受け付ける「ソムリエホットライン」というサービスがあったり等々、ワイン愛好家にとって、とにかく“これでもか”、というぐらいの様々なオプションサービスが準備されています。

●「こんなの、東京だから入居者が集まるんじゃないの?」というご指摘は横に置いておいて^^、その内容を聞いただけで、「これ、正に私の為のサービスだ!」と感じていただけるぐらいのものこそが、“研ぎ澄まされたコンセプト”と言えるのではないでしょうか。とはいうものの、中には「よく理解出来るけど、コンセプトを絞り込めば絞り込むだけターゲット人口・間口が狭くなって、事業的に厳しくなるんじゃないの?」という感覚をお持ちになる方もいらっしゃるかもしれません(特に介護業界の方からはそのような旨のご意見をいただくことがよくあります)。お気持ちはよく分かりますし、勿論、程度の加減はあるかと思いますが、その発想から抜け出す意識を持たないと、結局は“どっちつかず”“誰が顧客なのかがよく見えない”、極めて没個性的で、熾烈な(価格)競争に巻き込まれるようなサービスに陥ってしまうのではないでしょうか?(こうなると、特に中小零細事業者は厳しくなりますよね。。。。)

●どれほどエッジが効いたコンセプトが必要かは皆様の足元の市場と相談になるかと思いますが、“QOL(=生活の質・人生の質・命の質)”という言葉を重視する介護サービスにおいては、このような発想を一定程度備えておくことも、特に今後は益々必要となるかもしれません。法人として、或いはサービスとして、皆様の事業は、説明するまでもないぐらい、“他社とのコンセプトの違い”が明確でしょうか?一度、そんな視点で自社や同業者を見つめてみても面白いかも知れませんね^^(うちはこんな面白いコンセプトでやっている!という法人様がもしいらっしゃれば、是非、私にも教えて下さい。早速、取材にお邪魔させていただきます^^)

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京・文京区でセミナー。

終了後、明日のケアビジネス研究会の開催地、

札幌へ移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。