[ケアビジネスSHINKA論 Vol.903]

ISO13482に基づく身体アシストロボットの認証

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の鈴木です。
今週もよろしくお願い致します。

昨日は東京上野のいつもスタジオでCD/DVDの収録をしました。
このスタジオ、所属のエンジニアさんと共に収録をするのですが、
ほぼ全てのエンジニアさんが、作曲家としての顔ももっています。
中には、作曲家一本でいくと独立された方もいます。
今回、担当してくれたエンジニアさんは女性で、
彼女も小学校から音大系という筋金入りのクリエイターでした。

我々は、業務として動画制作もおこなっているので、
映像のもつ伝える力、音楽のもつ伝える力も実感しています。

そういう若い人の感性をもっと高齢者に関わる世界に広げられない
か。改めてそんなことも感じました。

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■ISO13482に基づく身体アシストロボットの認証
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●一般財団法人日本品質保証機構は、パーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する国際認証規格ISO13482に基づいて、マッスル株式会社の「ROBOHELPER SASUKE」の安全性を評価・認証し、2016年12月14日付で認証書を発行、授与式を催行しました。

●一般財団法人日本品質保証機構(本部:東京都千代田区:略称:JQA)は、1957年(昭和32年)設立。ISO認証やJISマーク認証、電気製品・医療機器の認証・試験、計測器の校正を行う日本の第三者機関です。国際標準化(ISO)への提案活動など豊富な実績を活かし、パーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の国際安全規格であるISO13482の認証発行を世界に先駆けて行いました。

●社会保障審議会(介護保険部会)「介護保険制度の見直しに関する意見」でも、介護ロボットのことは介護人材の確保という観点からとり上げられており、今後この介護ロボットは更に身近になっていきそうです。一方で、その普及に合わせていくつかの課題が顕在化することもありそうです。例えば、リスクの問題。いくら便利なものであっても、完成当初はその稼働実績が乏しい分どうしてもリスクに対する見込みが不確実になります。そのリスク管理に対するひとつの対応として、このISO13482は大きな意味があると感じます。その意味でマッスル社「ROBOHELPER SASUKE」のISO13482認証は、介護ロボットの普及のために大いに期待したいところです。

●ただ、もうひとつ気になることもあります。それは、使い手の問題です。いくらロボットの性能がよくても、それを扱うヒトがしっかり対応しないと、やはりリスクは生じるはずです。ヒトが、介護ロボットとどう向きあうのか。ヒトの対応、つまりは人材育成をどう考えるか。介護ロボットの普及が進むことが想定されるなかで、使い手側としてはこうしたヒトの課題についても対応力の強化をしておきたいところです。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

又、ご意見等もお聞かせ下さい。
今朝はお付き合いいただき、ありがとうございました。