[ケアビジネスSHINKA論 Vol.832]

“行動基準の設定”からもう一歩突っ込む。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

介護の話とは全然関係ありませんが、

先日、ニュースに流れていた小林麻央さんの
言葉、

“力強く人生を歩んだ女性でありたいから”

“子供たちにとって強い母でありたいから”

に、いたく感じ入ってしまいました。

“時間(人生)は有限”

という、誰しもが等しく持つ宿命に対し、

自分自身、どのような想いを馳せ、

“主体性”を持ち、

どのような人生を選び(掴み)取るのか。

そんな想いがあらためて頭に浮かんできた
次第です。

小林麻央さんの1日も早い回復を心よりお祈り
申し上げます。

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■“行動基準の設定”からもう一歩突っ込む。
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●先日、「ご利用者やご家族、職員が感動する現場・会社を創りたい、だから、良いと思うサービスにはどんどんチャレンジしろ、と常々職員に話しているのに、職員がなかなか動かないんです」という悩みをお持ちの、東海地区の介護経営者様と意見交換する機会がありました。この経営者とゆっくり話をしたことは初めてだったので、「普段、どんな発信やマネジメントを行っているのか分からないので何とも言いようがないなぁ」と苦慮しつつ、ひょっとしたら役立つかも、との想いで、今から10年以上前、同じような悩みを抱えていた外食経営者様にさせていただいたアドバイス内容のエッセンスをお伝えしたところ、「今のお話、私のど真ん中に刺さりました」と意外(?)な言葉をいただきました。もしや、同じ悩みをお持ちの方もいらっしゃるのでは?という想いのもと、今日は、その時の内容を皆様にも共有させていただきたいと思います。ディズニーテーマパークから学ぶ“行動基準の優先順位”についてです。

●介護業界には、行動基準をしっかり設定している素晴らしい法人様も数多く存在すると思います。しかし、もう一歩突っ込んで、その行動基準の“優先順位”にまで言及している法人様は?と考えると、ほぼいらっしゃらないのではないでしょうか(もしいらっしゃるようであればお詫びさせていただくと共に、是非、お話をお聞かせいただきたいのでご連絡くださいませ^^)。「優先順位はその時々で変わる」という考え方も当然一理あるかと思いますが、それでは職員の考動のバラつきを防ぐことが出来ません。そんな中、参考になるかな、と思い、前述の外食経営者様にお話させていただいたのが、ディズニーテーマパークの行動基準です。同社では、自社の行動基準を「S(=Safety:安全)」「C(=Courtesy:礼儀正しさ)」「S(=Show:ショー)」「E(=Efficiency;効率)」とシンプルに設定しつつ、この「S・C・S・E」の順番で考動の際の優先順位を考えるように、と明示・教育しています。ここまで優先順位が明確になっていれば、スタッフもその基準のもと、考動しやすくなるでしょうし、上長も指導やフィードバックを行いやすくなるのではないでしょうか(ちなみに意見交換をさせていただいた東海地区の経営者は、自身の頭の中で、“感動”と“効率”の優先順位が曖昧になっている、と気付かれたそうです。まぁ、経営者にはよくある話ですよね^^)。

●行動基準の優先順位を設定する事は、経営者によってはストレスのかかる仕事になる場合もあるかもしれません。しかし、経営者レベルで曖昧なままで放置してしまうと、職員レベルでは経営者どころではない振り幅になって曖昧さが増幅してしまいます。この問題提起、皆様はどのようにお感じになりますでしょうか?少しでも気になった方は、是非一度、あらためて深めてみても悪くないかもしれませんね。

※ディズニーテーマパークの行動基準「SCSE」の意味をしっかりと理解したい方はこちらをご参照ください↓
http://www.olc.co.jp/csr/safety/scse.html

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は大阪で

“介護ロボット”

開発の第一人者である経営者様のインタビュー。

午後、打合せ&デスクワークを経て、

夜は某介護事業者様との食事会です。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。