[ケアビジネスSHINKA論 Vol.769]

堂々巡りに陥った時に抜け出す方法。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

増税延期が正式に発表されましたね。

これにより、2018年の法改正は、介護経営にとって
益々厳しさが増す可能性が高まってまいりました。
(人財確保や処遇改善等、施策にメリハリはつくでしょうが)

とはいえ、2018年まではまだ2年弱あります。

情報感度を高めつつもしっかりと未来を予測し、

着実に手を打ってまいりましょう。

私もお役に立てそうな情報を収集・考案し、

どんどん発信してまいります。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
■■
■■堂々巡りに陥った時に抜け出す方法。
■■
───────────────────────────────────

● 先日、関西地区の介護事業者様の社内ミーティングに同席させていただいた際、とあるアクションの是非について意見が分かれ、堂々巡りになる、という事態に直面しました。あくまでオブザーバーとしての参加だったので、意見する事を控えながら静観していたのですが、議論の中心にいた部門責任者の方より「原田さんはこの件、どう思われますか?」と突然の^^振りをいただきました。そこで、「こう考えてはどうでしょう?」と、とある思考法をお伝えしたところ、「それに基づいて考えれば、答は自然と決まってきますね」と、とても聡明な反応をいただきました。今日は、その時にお伝えした内容を皆様に共有させていただきます。「Why→What→How」という思考法についてです。

●「何を目的に(Why)、何を(What)、どうやって行うか(How)」。これは、私がコンサルティング会社に勤めていた折、上司から徹底的に叩きこまれた思考法の一つです。現場業務に精通していればしているだけ、とかく方法論に陥りがちになる議論の中で、「それはHowに過ぎない。先ずはWhatの議論をしろ」とか、「ちょっと待った。おおもとのWhyは何なんだ?それに見合った議論になっているか?」というように都度、徹底的に突っ込まれ、いつしか私の思考の「型」に落とし込まれていきました。この考え方が定着すれば議論は頭の中で整理されやすくなり、論理的にどちらが正しいか(or適切か)の答が導き出しやすくなってきます。

●議論が堂々巡りに陥った時は、一階層上の概念に立ち戻り、そこから再度、思考を整理し始めてみます。すると、議論の中で抜け落ちていた視点が見つかったり、異なる角度から是非を判断できるような思考のパターンを得ることが出来るようになる、という訳です(今回の議論では、アクションと言う“What”の是非について議論が紛糾したため、Whyに立ち戻り、「目的達成のためにはどのアクションが最適か。また、それは、何故なのか」という議論を再度行う事で解を導き出す事が出来ました)。

●皆様も社内で会議などを行う際、意見の相違などで議論を戦わすこともあろうかと思います。是非、その際には、この「Why→What→How」の思考法にのっとり、今一度、議論の全体像を見つめ直してみては如何でしょう?きっと、ひょっとすると、時間を不毛に浪費することなく、適切な合意形成に至る事ができるかもしれませんね。

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、福島県いわき市でセミナーです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。