おはようございます、
(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。
年内を目途に案が固められる
“療養病床の在り方等に関する検討会”
11月27日(金)第5回の中で、
新案の骨子が提示されましたね。
是非、皆様にも内容を共有致したく、
本日のメルマガでご紹介させていただき
たいと思います。
検討会の資料からの抜粋です。
“新たな選択肢の骨格に関する論点について”
○
新たな施設類型の選択肢を検討するに当たっては、まず、
新たな選択肢が想定する利用者像と、それに即した機能
(サービス)を検討することが必要。<現行の介護療養病床・医療療養病床(看護人員配置が 診療報酬上の基準で 25 対1のもの)の利用者像のイメージ>
↓
・
現行の利用者の平均年齢は、介護療養病床、医療療養病床
(25対 1)のいずれにおいても 80 歳強であり、
僅かながら、医療療養病床(25 対 1)においては 40 歳
未満の者も存在しているものの、高齢者が大宗を占める。また、介護の必要性について、医療療養病床(25 対 1)に
おいては、要介護申請を行っていない者がいるものの、
これらを除けば、介護療養病床を含め、要介護度4以上の
者が大宗である。これらが新たな類型の利用者のイメージとなると考えられる。
・
平均在院日数は、特に介護療養病床において長期にわたって
おり、介護療養病床においては死亡退院が最も多く、医療
療養病床(25対 1)においても自宅退院に次いで死亡退院
が多い。・
医療の必要性について、介護療養病床や医療療養病床
(25 対1)では、医療療養病床(20 対1)よりも、
医療の必要性が比較的低い者を受け入れている。また、こうした医療の必要性が低い者の中でもその病態は
様々で、日常的な医学的管理に加えて、容体が急変した
場合の処置等を必要とするリスクを抱える者もいると考え
られる。○
また、現行の介護療養病床及び医療療養病床(25 対1)が
長期療養の場となり、そこで亡くなる者が多いことに鑑みる
と、新たな類型には、・
利用者の生活様式に配慮し、長期に療養生活を送るのにふさ
わしい、プライバシーの尊重、家族や地域住民との交流が可能
となる環境整備など「住まい」の機能
・
経管栄養や喀痰吸引等の日常生活上必要なケア等の一定の医療
処置や、充実した看取りやターミナルケアを実施する体制が
求められるのではないか。○
新たな選択肢を考えるに当たっては、「住まい」の機能の強化を
中心とすると、・医療を内包した施設類型
・医療を外から提供する、「住まい」と医療機関の併設類型等の類型が考えられる。
○
その際、新たな類型で中心的に想定される利用者像としては、・日常的な医学的管理を長期にわたり継続して必要とし、
かつ、一定程度の介護も必要となる者・基礎疾患の症状が重いなど医療の必要性が高い等の
理由により、容体が急変するリスクを抱える者・医療の必要性の程度が多様だが、容体は比較的安定して
いる者など、一定程度、幅のある状態を想定すべきと考えられる。
○
その上で、それぞれの利用者像を受け入れる類型として、
具体的に、どのような医療機能や、介護機能を持たせるべき
と考えられるか。<医療機能の例>
・日常的な医学的管理程度の医療
・夜間・休日における医療
・看取り・ターミナルケアを行う機能
・生活機能の維持向上のためのリハビリテーション 等
<必要なサービス提供体制の例>
・夜間・休日における当直体制
・想定される中心的な状態に応じた医療に関する人員・
設備・「住まい」としての構造設備
<介護機能の例>
・適切な介護サービス(入浴、排泄、食事等) 等
上記検討会の情報をもとにつくられた、
毎日新聞の記事を読んでいただけると、
理解がもっと進むかもしれません。
“厚労省:医・住接近の2案提示 高齢者療養病床の
代替”
厚生労働省は27日、有識者による
“療養病床の在り方等に関する検討会”
に、新たな高齢者向け施設の設置を提案した。
容体の安定している患者の多い療養病床について、
政府は医療費抑制のために大幅削減する方針を打ち出して
おり、新施設はこれに代わる高齢者の受け皿となる。
厚労省は2案を提示。
一つは施設内に医療機能があり、
医師や看護師が常駐する特別養護老人ホームの
イメージ。当直体制を取り、
夜間や休日に症状が悪化しても診察を受けられる。
もう一つは医療機関と住まいの併設型で、
住宅と医療機関が同じ敷地内にある。
いずれも、日常的な医師の診察やみとりのケアも
受けながら暮らせる“住まい”
を目指す。
療養病床には、
介護の必要性の高い人向けの介護型と、
医療的ケア中心の医療型がある。
政府は、介護型を2017年度末に廃止、
医療型についても削減する方針を打ち出している。
病床を削減した際に高齢者が行き場を失わないように
するための対応が課題となっている。検討会は今後、
必要な医療や介護などの機能や、想定される利用者像
などを議論し、年内に提言をとりまとめる。
※引用元サイト
↓
http://mainichi.jp/shimen/news/20151128ddm041010071000c.html
是非、関係する方は、深く読み込んで下さいませ。
以上、何かのお役にたてれば幸いです。
今日は、博多でセミナーです。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。