[ケアビジネスSHINKA論 Vol.647]

療養病床新案の骨子が見えてきましたね。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

年内を目途に案が固められる

“療養病床の在り方等に関する検討会”

11月27日(金)第5回の中で、

新案の骨子が提示されましたね。

是非、皆様にも内容を共有致したく、

本日のメルマガでご紹介させていただき
たいと思います。

検討会の資料からの抜粋です。

“新たな選択肢の骨格に関する論点について”

 


新たな施設類型の選択肢を検討するに当たっては、まず、
新たな選択肢が想定する利用者像と、それに即した機能
(サービス)を検討することが必要。

<現行の介護療養病床・医療療養病床(看護人員配置が 診療報酬上の基準で 25 対1のもの)の利用者像のイメージ>


現行の利用者の平均年齢は、介護療養病床、医療療養病床
(25対 1)のいずれにおいても 80 歳強であり、
僅かながら、医療療養病床(25 対 1)においては 40 歳
未満の者も存在しているものの、高齢者が大宗を占める。

また、介護の必要性について、医療療養病床(25 対 1)に
おいては、要介護申請を行っていない者がいるものの、
これらを除けば、介護療養病床を含め、要介護度4以上の
者が大宗である。

これらが新たな類型の利用者のイメージとなると考えられる。


平均在院日数は、特に介護療養病床において長期にわたって
おり、介護療養病床においては死亡退院が最も多く、医療
療養病床(25対 1)においても自宅退院に次いで死亡退院
が多い。


医療の必要性について、介護療養病床や医療療養病床
(25 対1)では、医療療養病床(20 対1)よりも、
医療の必要性が比較的低い者を受け入れている。

また、こうした医療の必要性が低い者の中でもその病態は
様々で、日常的な医学的管理に加えて、容体が急変した
場合の処置等を必要とするリスクを抱える者もいると考え
られる。


また、現行の介護療養病床及び医療療養病床(25 対1)が
長期療養の場となり、そこで亡くなる者が多いことに鑑みる
と、新たな類型には、


利用者の生活様式に配慮し、長期に療養生活を送るのにふさ
わしい、プライバシーの尊重、家族や地域住民との交流が可能
となる環境整備など「住まい」の機能

経管栄養や喀痰吸引等の日常生活上必要なケア等の一定の医療
処置や、充実した看取りやターミナルケアを実施する体制が
求められるのではないか。


新たな選択肢を考えるに当たっては、「住まい」の機能の強化を
中心とすると、

・医療を内包した施設類型
・医療を外から提供する、「住まい」と医療機関の併設類型

等の類型が考えられる。


その際、新たな類型で中心的に想定される利用者像としては、

・日常的な医学的管理を長期にわたり継続して必要とし、
かつ、一定程度の介護も必要となる者

・基礎疾患の症状が重いなど医療の必要性が高い等の
理由により、容体が急変するリスクを抱える者

・医療の必要性の程度が多様だが、容体は比較的安定して
いる者

など、一定程度、幅のある状態を想定すべきと考えられる。


その上で、それぞれの利用者像を受け入れる類型として、
具体的に、どのような医療機能や、介護機能を持たせるべき
と考えられるか。

<医療機能の例>

・日常的な医学的管理程度の医療

・夜間・休日における医療

・看取り・ターミナルケアを行う機能

・生活機能の維持向上のためのリハビリテーション 等

<必要なサービス提供体制の例>

・夜間・休日における当直体制

・想定される中心的な状態に応じた医療に関する人員・
設備

・「住まい」としての構造設備

<介護機能の例>

・適切な介護サービス(入浴、排泄、食事等) 等

 

上記検討会の情報をもとにつくられた、

毎日新聞の記事を読んでいただけると、

理解がもっと進むかもしれません。

“厚労省:医・住接近の2案提示 高齢者療養病床の
代替”

 

厚生労働省は27日、有識者による

“療養病床の在り方等に関する検討会”

に、新たな高齢者向け施設の設置を提案した。

容体の安定している患者の多い療養病床について、

政府は医療費抑制のために大幅削減する方針を打ち出して
おり、

新施設はこれに代わる高齢者の受け皿となる。

厚労省は2案を提示。

一つは施設内に医療機能があり、

医師や看護師が常駐する特別養護老人ホームの
イメージ。

当直体制を取り、

夜間や休日に症状が悪化しても診察を受けられる。

もう一つは医療機関と住まいの併設型で、

住宅と医療機関が同じ敷地内にある。

いずれも、日常的な医師の診察やみとりのケアも
受けながら暮らせる

“住まい”

を目指す。

療養病床には、

介護の必要性の高い人向けの介護型と、

医療的ケア中心の医療型がある。

政府は、介護型を2017年度末に廃止、

医療型についても削減する方針を打ち出している。

病床を削減した際に高齢者が行き場を失わないように
するための対応が課題となっている。

検討会は今後、

必要な医療や介護などの機能や、想定される利用者像
などを議論し、

年内に提言をとりまとめる。

※引用元サイト

http://mainichi.jp/shimen/news/20151128ddm041010071000c.html

 

是非、関係する方は、深く読み込んで下さいませ。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、博多でセミナーです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。